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まず、感情。いやな気分になるだろうか?
そして反応。すぐに自分を弁護する発言を繰り出すだろうか?
そこに現れる条件反射的な自己弁護。
それが倫理を考える際に障害となるものだ。
その弁護は論理的に根拠となりうるものかを確かめる。
自分のいやな気分を、考えるスイッチとして利用する。
そこに権威や宗教にたよらない倫理が生まれる・・・可能性があるはずだと彼は言う。
人は言う。全ては相対的だ。批判的にみることは十分染み付いている。
いいわるいなんて決められないんだ。
人は人。私は私。しかしそれでは私と他人を含めた倫理は作れない。
対立したならば、ともに止揚できる切り口はないか。両者に共通しているものはないかを考える。
それが倫理を考える条件だという。
そこに答えが出てくるかはわからない。
だが少なくともそれは答えが出てくるために必要だ。
出るかもしれないのなら、考えよう。前向きに。
各章末にはトレーニングとして具体的な思考方法が例示されている。
そしてさまざまな論文へも豊富な説明と共に示されている。
もちろんこの本が翻訳書ということもあり、ほとんどが英語の論文だが。
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