本当にこの人の小説は上手い。
子供でも読みやすいような丁寧なつくりになっていて、川島誠が解説をかいているとおり、最初の男の子の話と女の子の話を対比的に読むとなお面白い。
最初は男の子が主人公。アメリカの空の下で暮らし、ガールフレンドがいて、はたから見ればくだらない、だけれど本人にとってはとっても大切なことで怒る。そして、それはガールフレンドのためになってるはずなのにガールフレンドは意地でそう思えない。僕も意地をはってしまうし、もういやなんだけでど、それでも仲直りしたいなーみたいな気持ちが書かれていて本当にピュア。
後半の女の子が主人公の話は、恋の相手はずっと年上。お姉さんの元彼氏。大人の恋愛がよくわからずに、ひたすら突っ込みたくても突っ込めなくてしとしと思いが積もる。
対比がすごく上手い。男の子よりも女の子のほうが成長が早いっているか、ませてるっていうか、そういうのが異常なくらい上手い。