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本書では、学習のための哲学と習慣を組織が身につけるための10のステップが提示されている。このステップを順序よく踏めば「真の学習する組織」になるというわけだ。
これからの職場は、家にいるときと同じような感覚で過ごせる場所でなくてはならない、と著者たちは言う。すなわち、皆が一緒に活動するのを楽しみ、さまざまなことを共有し、クリエイティブでいられる場所。チームワークで目的を達成し、同時にひとりひとりが率直でいられる場所。これからの職場は、そういう場所でなくてはならないという。
組織学習へ向けて著者が提示する手法は、すべて当たり前に見える。けれどもその当たり前のことを実践させるために、じつに細かい工夫が凝らされている。「リフレーミング」と著者たちがよぶ手法は、その例だ。これは目の前の現実を新たな視点で見つめ直し、さまざまな事実の中からポジティブなものを拾い上げ、ネガティブなものを後方へ押しやる作業の意だ。そのための「グッド&ニュー」(メンバーひとりひとりに、過去24時間以内にあった良い出来事を話させるもの)という手法もおもしろい。ゲーム仕立ての工夫がたくさん紹介されている。
説明に使われているエピソードもおもしろい。マクドナルドで働いていたひとりの女性は、客に釣銭を渡すとき、右手で釣銭を手渡しながら、必ず左手で客の手を下から包むように支えることにした。このささやかな行為は、客を喜ばせ、他の店員にも影響を与え、店の雰囲気を一変させたという。
この本は、読んでいてさわやかな本だ。きっと、人間の対するポジティブな信頼がベースにあるからだろう。アメリカの産業の「草の根」の強さといったものを感じさせる本でもある。(榊原清則)
内容説明
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
出版社 フォレスト出版 編集部
本書は、小社刊『あなたもいままでの10倍速く本が読める』で注目を浴びた「加速学習」のさまざまな理論をマネジメントに応用した、まったく新しい組織改革のための実践本です。
著者の一人であるピーター・クラインは加速学習の世界的権威。そしてもう一方のバーナード・サンダースは、フォーチュン500社を対象に過去30年以上にわたり「学習する組織」の構築を指導してきたベテラン・コンサルタント。この両者がいままでにない実践的な手法で、あなたの会社を「社員イキイキ、収益グングン」の最強組織へと導きます!
☆実践マーケッターの神田昌典氏が注目し、いち早く自社へ取り入れたこの手法、ぜひ一度お試しください。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
教育、組織活動のエキスパート。学習を加速させ、教室や職場に参加意識と躍動感を生み出す革新的できわめて有効な方法を開発。その著書は7カ国語に翻訳され、世界中で読まれている。政府機関、企業、学校教育のコンサルタントを務めながら、多くのテレビ、ラジオ番組に出演。また、クライン自身、さまざまな人物評論や研究の対象ともなっている。家族とともにインディアナ州サウスベンドに在住
サンダース,バーナード
革新的な学習概念の応用と「学習する組織」の構築を専門とする学習コンサルタント。過去31年間にわたり、フォーチュン500社を対象に、組織の変革、システム思考、TQM、自主管理型ワークチーム、コミュニケーションなどの分野で組織の教育・トレーニングに携わる。家族とともにミネソタ州ミネアポリスに在住
今泉 敦子
米国キャロル大学卒業。フランス語専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)