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こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと
 
 

こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと [単行本]

ヨリス ライエンダイク , 田口俊樹 , 高山真由美
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,310 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

――「BBC」「CNN」「ニューヨークタイムズ」からは見えない「リアル」――
911、イラク戦争、そしてアラブの春……
オランダで「最も影響力のある国際ジャーナリスト40人」に選ばれた著者が
中東特派員の5年間で考えた、今を生きる人のための「メディアリテラシー」

オランダで話題騒然となったベストセラーがついに邦訳!

1998-2003年のあいだ、私は「報道特派員」として中東に滞在した。
スーダンの紛争、9・11テロとその後につづくイラク戦争、
長期独裁政権が続くエジプトやシリア、そして永遠に思われる泥沼状態のエルサレム。

世界中から"注目"を浴びる最前線にいながら、月日とともに
実感したのは「自分が真実を伝えていない」ということだった。
国際的な西欧のメディアはいつも同じ情報源から得たネタを流す。
特派員の私は本部が用意した原稿を読むためにカメラの前に立つ。
視聴者の「見たいもの=ステレオタイプ」にそぐわない記事は却下され、
そして反対意見を取材しようにも、独裁政権下では誰もが口を閉ざし、嘘をつく。

しかし、取材をうけることのない一般の人々は、いつも西欧のことを敵視していたり、
あるいは紛争や弾圧の恐怖におびえたりする人ばかりではない。
私たちと同じような楽しみや悩みを持ち、ジョークを言い合い、
多種多様な生活をおこない、そして誰にも語れない物語を持っている。
私たちが触れる情報は、いったいどこまでが真実なのか?
報道をするとは、その役割とは、どういうことなのか?

内容(「BOOK」データベースより)

BBC・CNN・ニューヨークタイムズからは見えない「リアル」。911、イラク戦争、そしてアラブの春…オランダで「最も影響力のある国際ジャーナリスト40人」に選ばれた著者が中東特派員の5年間で考えた、今を生きる人のための「メディアリテラシー」。

登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 英治出版 (2011/12/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 486276116X
  • ISBN-13: 978-4862761163
  • 発売日: 2011/12/19
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kattak
本書には報道に携わった当事者“だった”ものでなければ書けないことが書かれている。現役の記者ではとても表明できないようなことが実に率直に一般人の目線に立って書かれており、その多くは驚くべき事柄だ。

例えば、中東の特派員が本社デスクから仕入れたニュースを「現地からの報告」という形で流すために存在し、彼らの多くが現地語を話せないどころか、現地の一般人と接触さえしないなどという話には正直驚いたし、独裁政権下では人々が何を思っているかなどいくら取材しても到底分からないことなどは、本書を読むまでは理解していなかった。また、報道というものは多かれ少なかれ操作され歪曲されているもので、公平な報道というものは希だとは思っていたが、本書からは、“公平な報道”という概念自体が成立しないことが伝わってくる。

読み進めるうちに絶望感に襲われたが、がんじがらめでどうにもならない世界情勢とその報道に対して真摯に向き合う筆者の姿には勇気づけられるし、書かれていることひとつひとつが、私たちが世界に正しく対峙していくための優れたアドバイスになっている。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 この数年、日本には、真のジャーナリズムは存在しないということ嘆いていたのが、それさえも幼稚に感じさせてくれる、世界標準のメディアリテラシーに対する啓蒙書。
 世界に目を向ければ、さらにジャーナリズムの限界があることをリアルなかたちで実感させてくれ、我々が陥っている様々なメディア情報の誤解に対して驚くべき真の姿を語ってくれる。特に中東からの情報を理解する上でも、 なじみのある情報も、実は誤解してたと、 目から鱗の内容が続出で、読み物としてもテンポ良く、一気に読み進める。これも、著者がリアルな現実に対峙している真のジャーナリストだからこその技量を感じさせ爽快。
 今や、ネット情報もリアルタイムにますます大量雑多に発信される状況に対し、我々がどのように様々なメディア情報を受け入れていくべきかを考える上で必須・必読の書。
 著者のあとがきの「私もまた読者を操作しているのだということを、どうか心に留めておいていただきたい。」というおちもまた一興。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
まずは興味を持ち、読み進むほどに驚愕の内容に衝撃を受けた。
「先入観の大半はメディアから仕入れたもの。」「ニュースとは非日常を…扱うだけのものだ。」と筆者は言う。だが、本書にはその日常や裏が存在し、これまで抱いていたアラブ世界に対する先入観が一気に砕けた。エジプト・シリアの庶民の口から出る憂国話。皮肉に満ちたブラックジョーク。独裁政権下個人の声に出せない悲しみを知り、遥か異国の地と感じていたアラブ世界を身近に感じた。「アラブの春」前の民衆のもやもや感が具体性を帯び、今なお続く不安を察することができた。

紛争地帯中東アラブ世界を奔走する筆者。ジャーナリストの実態の嘆きから始まり、心の葛藤を経て、使命感を持つに至る。ジャーナリストの隔離、執拗な情報統制、紛争当事者によるお膳立ての数々や熱心なメディア操作と、信じられないような記述に愕然。そして、イラク戦争へ。
興味深かったのは、紛争地帯の対立の詳細についてが、歴史的背景・双方の言い分・たとえなどにより具体的に解説されていたこと。そして、次々に起こる悲惨な現場での筆者の体験や見聞には心が痛んだ。当然、自分自身、筆者の考えが理解できないところもあったが、アラブ世界を多面的に見ることができたのはよかった。つくづく思ったのは、世の中100%の正解・不正解はないということ。本書をきっかけに、また本書をも側面とみて、様々な視点から冷静に世界を見ていきたいと思えた。
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ジャーナリズムの本質的問題を論じた秀作
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