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げんしけん(1) (アフタヌーンKC (1144))
 
 

げんしけん(1) (アフタヌーンKC (1144)) [コミック]

木尾 士目
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (47件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

月刊『アフタヌーン』誌上で人気沸騰中の作品がついに単行本化!!

サークル部屋から広がる楽しい大学生活を等身大で描く、アキバ系青春物語!!

著者について

木尾 士目
1994年アフタヌーン四季賞にて、『点の領域』で四季賞を受賞してデビュー。1997年から『四年生』(全1巻)『五年生』(全5巻)を連載。2002年から2006年にかけて『げんしけん』(全9巻)を描き上げた。2006年からは『くじびき・アンバランス』(全2巻)の原作を担当(画・小梅けいと)。

登録情報

  • コミック: 172ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/12/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4063211444
  • ISBN-13: 978-4063211443
  • 発売日: 2002/12/18
  • 商品の寸法: 18.2 x 12.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (47件のカスタマーレビュー)
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54 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 侮れねーぜ 「げんしけん」!, 2005/3/9
レビュー対象商品: げんしけん(1) (アフタヌーンKC (1144)) (コミック)
本作は、某大学のオタク系サークルを舞台に、リアルなオタクライフを描き出す
コメディ漫画。「オタクの必須教養」と言ったら差し支えあるだろうが、
「オタク文化の案内役」も担っている作品。結論から言うと、とても面白かった。

本作は「一少年が『オタク』を目指す成長物語」の皮をかぶった、「良質な
シチュエーション・コメディ」だ。物語は最初、オタク趣味を持ちながらも開き直れ
ないでいる主人公 笹原が「現代視覚文化研究会」、通称「現視研」に入会する
ところから始まる。いわゆるオタクの「大学デビュー」。
冒頭で「濃い」オタクである仲間達に「オタクの何たるか」を教わってゆく笹原を
見ていると、本作は「成長物語」であるかのような印象を受ける。「成長物語」と
言うからには「目指すべきモノ」が必要なワケで、「オタク」もついに「目指すべき
モノ」になったのか……と思うと感慨深い。
「父さんにもぶたれたことないのに」のセリフや、デギン・ザビらしきキャラの
ポスターなど、オタクネタのパロディが随所挟まれているのも面白かった。

「げんしけん」が面白いのは、第一にシチュエーション・コメディとして良く
できているから、というのが理由だと思う。あとはやはり、キャラクター配置が
絶妙なコトだ。本作の人物設定には「オタクVS一般人」の対立構造が作られている。
「濃いグループ」に対し「一般人視点からのツッコミ」が入るコトで、両作は絶妙な
バランスを保てるのだ。

しかし、気になるのは木尾士目という作者の視点だ。どう考えてもこの人自身が
濃い「オタク」であろうことは間違いないのだが、この作者は同時に「非常に
リアルな一般人の視点(春日部)」も見事に描ける。作者が「対立構造」の
重要な一翼である「一般視点」を見失わなかったからこそ、この作品は面白いと
思うのだが、いかがなモンか。

今のところ「げんしけん」は間違っても「一般ウケ」している作品ではないと思う。
けれどもそれは「一般ウケしにくい」作品というコトと、決して同義ではない。
「野球をネタにしたコメディ」を楽しむのが必ずしも「野球ファン」だけで
ないように、「げんしけん」は「オタクをネタにしたコメディ」として、
非オタク層でも充分に楽しめる作品であると思うのだった。……手に取ってさえ
もらえれば、ね。

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116 人中、105人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 オタクをめぐる愛憎, 2003/2/9
レビュー対象商品: げんしけん(1) (アフタヌーンKC (1144)) (コミック)
この漫画は、オタクをめぐる人々を描いているが、決して「オタクがオタクへ向けて」描いたものではない。舞台は「現代視覚文化研究会(略称げんしけん)」というオタク系大学サークルであり、会員たちのオタク的日常が淡々と描かれる。格ゲー・エロゲー・アニメ・コミックに関する彼らの熱い議論や、同人誌事情などがさも当たり前のように展開される。作中作として登場する漫画も、すぐさまモデルが思い浮かぶような「少年誌にひとつはあるようなラブコメ」だ。しばしば典型的に描かれる「オタク像」以上に、さらに一歩踏み込んだリアルなオタクの「生態」が徹底的に描かれる。

この漫画を、実際にオタクである人が読めば、ある種「内輪ネタ」的な、「あるあるー」「元ネタはあれだよねー」といった楽しみ方ができる。しかし、あくまでそれ以上のものではない。むしろその真価は、非オタク、あるいは少しオタクを知っている読者が接した時にこそ、発揮される。自分とは異なる日常を、当然のこととして生きる者の「生態」の観察として。

そうした読者の視点の違いは、登場人物の群像を見ると、よく理解できる。すでに〈オタクである者〉、これから〈オタクになろうとする者〉、外見は美男子なのに〈誰よりもオタクである者〉、彼に惚れてしまった〈誰よりも非オタクである者〉。全ては、オタクと非オタクの「境界」をめぐっての愛憎である。読者は登場人物の誰かに自分の立場を見出して、「オタク」を観察することになる。理解できるにしても、できないにしても。

しかし思うに、この「境界」に最も複雑な思いを抱いてるのは、誰でもなく作者自身だろう。一方ではオタクの世界を詳細に描きながら、一般人の視点やオタクへの嫌悪もちゃんと知っている(これ以前の作風は、全く非オタク的だった)。作者こそ、まさに「境界」の真上を漂い続けているように思われる。

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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 学生時代が懐かしくなる一冊, 2007/8/8
By 
チャックモール (神奈川県) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: げんしけん(1) (アフタヌーンKC (1144)) (コミック)
本書はもちろん、
「オタクの生態を楽しむ」
という趣旨なはずだ。

だが、なんだか自分の学生時代のことを思い出してしまい、懐かしさに胸が熱くなるような作品でもある。
そうそう、部室でのダベり方とか、あんな感じの人間関係とか、あったなぁ・・・と。
あ、別にオタ系のサークルではなかったのですが。

そのあたりの描き方が非常にうまい、と思う。
ちゃんと「青春モノ」としても成り立っている。

元ネタがわからなくても十分な内容になっているので、食わず嫌いをせずにぜひ読んで欲しい一冊。
でもやっぱり、オタ系のネタは秀逸。
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