本書は筆者が各種の運転免許(普通・大型・大型特殊・けん引・大型第二種・大型特殊第二種・けん引第二種・大型自動二輪・普通自動二輪)の取得のための練習、研究、受験を通じて得た、どうしたら合格できるかのノウハウに基づいて作成されています。最も難しいと言われている方向変換の仕方だけでなく、方向変換に失敗したときの切り返し方法や、トレーラのバックがハンドルを逆に切る理由、模型を作って動かしてみる効果、後退が安全確認の見せ所であること、指示速度はメーターの針を何キロに合わせるのか、自作コース図を作ること、何をすると減点されるのか、といった実践的な、効率良く技能試験に合格するための内容になっています。
トレーラをバックさせるときは、ハンドルを逆にきると言われています。これはなぜでしょう。ここには、けん引の免許を取得する上で必ず理解していなければならない重要な要素が含まれています。バスやトラックでは前輪や後輪が複数車軸となっていても、それぞれの場所にある車軸群が一体となって前車軸、後車軸として機能しますから、全体から見れば四輪車と同じ動き方をします。一方、トレーラの構造は六輪車です。この場合も一ヵ所の車軸が複数あっても六輪車の構造です。トレーラで前進する場合、ハンドルを右へ切るとトラクタ(運転台のある部分)が右に向き、トラクタの後輪も右に向きます。このトラクタの後輪が荷台の向きを変える操舵輪になります。ここが重要な点です。つまり、ハンドルはトラクタの後輪の向きを変えるためのものであり、向きの変わった後輪が荷台の操舵輪となり、車体の主体である荷台の向きが変わります。ともかく前進で車体の前部を右に向けたければ、ハンドルを右に回せば良いことは四輪車と同じです。ハンドルを回しても直接的に車体の向きが変わらないで、まずトラクタの向きが変わることでトラクタの後輪の向きが変錣蝓拌罎慮僂錣襪箸いμ任后ぢ 次に後退で車体の後部を右に向けたいとき、四輪車と同様に右にハンドルを回して後退してみましょう。すると、トラクタだけで見れば四輪車と同様にトラクタの後部は右に向きます。すると、トラクタの後輪(荷台の操舵輪)は左を向くこととなります。つまり、荷台から見れば四輪車で左にハンドルを回したのと同じことになり、荷台の後部は左を向いてしまいます。これから分かるようにトレーラの後退で車体の後部を右に向けたいときはハンドルを左に回します。しかし、このまま後退を続ければトラクタと荷台はどんどん折れていき、折れ曲がりすぎて収拾がつかなくなりますので、トラクタと荷台が適当な角度に固定されるように、言い換えると荷台の操舵輪であるトラクタの後輪が適当な曲がり角度に固定されるように、今度はハンドルを右に回してトラクタの向きを調節していきます。このようなことを後退、後退車線変更、後退方向変換の章で詳しく述べています。
けん引の試験では、後退のある方向変換だけが注目されがちですが、車の試験でもっとも重視されるのは安全確認です。この安全確認の仕方についても詳しく説明しており、けん引第二種免許の取得にも対応できるようになっています。本書は受験者がもっとも難しいと感じる方向変換の説明で失敗したときの立て直し方を解説するなど、実践的な合格のノウハウを満載しています。本書を是非一度、書店で手にとって見ていただければその具体的で実践的なわかりやすい説明に納得していただけると思います。
また、この本は、どうすれば道路交通法の目的である『安全で円滑な道路交通』をするための運転ができて、その道路交通法に基づいて採点される技能試験で減点されずに合格できるかが分かるようになっています。この基本は車種(種目)によらず同じですから、どの運転免許を取得するときにも役立ちます。本書に記載された詳細な安全確認の仕方、運転の仕方を2時間ずつ2日間練習しただけで、運転免許試験場の技能試験(一発試験)で大型第一種免許に1回で合格した例もあります。本書に記載されている詳細な安全確認の方法は試験に合格するためだけではなく、実際に道路を走るときの交通事故防止にも役立ちます。
本書の狙いとするところを十分に理解して、一日も早く、効率良く、けん引第一種、けん引第二種の運転免許を取得されることをお祈りします。
登録情報
|
|