伊東豊雄氏の最近のプロジェクトを題材に設計事務所の所員が図版や写真を多用して
短い解説を添えるという形で一般の読者にも分かりやすいように書かれた小さな本。
約15センチ×15センチのかわいい冊子の中には世界的規模で活躍されている伊東氏の
最先端の技術が垣間見れ、平面図や立面図など二次元ではもう説明しきれない、別次元
へ到達した形が非常に分かりやすく説明されている。
以前の伊東氏の作品や思想は非常に頭の良い方に多く見られる、難解で堅苦しい単語、
記号を好んで使われていたように思われるが、この本は新人所員の言葉に噛み砕かれ
ているからか、引っかかるところもなくすんなりと読めた。
設計の仕事は地道で乗り越えないといけない種々雑多な細かい問題が山積みで、
神経や体力をすり減らして、思想などどうでも良くなりがちな日々の生活の中で
ふと手にとって、久々に、建築の仕事って素晴らしいと子供のような気持ちでワクワク
させてくれた本。
ディスカッションのページは少し難しい内容もありますが、一般の人や建築の仕事を
したいと思う学生にも是非読んで欲しい本です。