登録情報
|
初夏の午後、英国のセブンシスターズの断崖を、米国人の知人と散策した時の思い出を記した「境界を行き来する」。不思議な静けさに満ちた英国の黄昏のひとときを振り返りながら、梨木さんの思いは、“自分”と“境界の向こう側”とを繋いでいるものへと羽ばたいて行く。思索がふわりと飛翔し、自由に空を舞う風情に引き込まれました。
また、日本人の国民性に思いをめぐらせたエッセイ「群れの境界から」の第二部には、とても共感させられました。ひとりの“個人”としての意識よりも、民族共同体としての“群れ”の意識を優先させる日本人の共同体意識について語った文章の、凛としてほとばしる力強いもの。何か圧倒されるような読みごたえを感じました。
ところで、それぞれのエッセイの出だしと途中の言葉の何文字かが、他の文字と比べて太く、大きく印字されています。この大・太文字の所で、せっかくの話の流れが寸断される気がして、これはかなり違和感を覚えました。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|