酒井駒子さんが大好きで、私もこのお話に行き着きました。絵本ではなくて童話で、表紙以外は基本的にモノトーン調の酒井さんらしい挿絵です。
この中には短いお話が10編入っています。どのお話も、このきかんぼな妹のお姉ちゃんが語るお話になっています。
「ね、ほんとにきかんぼうでしょう?」というような文章で、長さ的にも5〜10分程度かと思うので、読み聞かせにピッタリです。
時系列になっていないので、シリーズ3巻のどこから読んでもOKです。
表紙の表情もそうだと思いますが、中表紙の「絶対食べない!」と言い張っている(であろう)顔も本当に強情そうで、機嫌の悪そうな憎たらしい顔をしていますが、このお話を読めばすぐわかる通り、この妹はみんなからとっても愛されていて、本当に愛らしい女の子です。
この女の子のしでかす嫌なことのいろいろも、いつかどこかで誰かもやってたよね、というような類のことなので、このお話を読んでいる大人も、読んでもらっている子供も、きっとこのお話それぞれの結末に「ふふふ」と思うのではないでしょうか。
最初、このお話しが「妹がどんなにきかんぼうか」というお話なのなら、酒井さんの挿絵ではなく、当初の堀内誠一さんの挿絵の方が、もしかすると楽しいのかもしれない、と思いました。
けれども、やっぱりさすがに酒井さんです。ちょっとした表情に、ちいちゃいいもうとの愛らしさがにじみ出ています。
前作15編の内10編がこの本に含まれていて、訳者は前回と同じく渡辺茂男さんですが、前作とは一部表現や表記を改めているそうです。
又、このシリーズの続編には未訳部分もたくさんありますので、前作をお持ちの方でも本作も楽しく読めると思います。お薦めします。
ご参考までに、タイトルを列記します。
おさかなとり おまつり びょうきになったとき どんぐりのうえき ぐらぐらの歯 妖精のお人形 サンタ・クロースなんてだいきらい あみもののおけいこ げきじょうへいきました 百てんの日
いろんな大人が出てきますが、こんなにきかんぼうな子供にこんな風に対応すれば良いのか〜と育児法としても参考になるかも…?