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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ラストは流石。,
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レビュー対象商品: くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5) (講談社文庫) (文庫)
AランクとBランクの中間位に位置する作品ではないでしょうか?そもそも秀頼の胤を宿したくノ一が、追撃してくる家康の忍を迎撃しながらその任をまっとうするといった設定自体が無茶な話。 しかも家康の放った忍の術が奇天裂(流石は作者。よくもこんな事考えるはと思います。)、ハチャメチャぶりはシリーズ随一かも。 あいかわらず、ラストは流石。 (読者を驚かせる事に心血を注いでいるとしか思えない結末を用意してくれています。後日譚があったら読みたい位です。) 「柳生」「甲賀」「風来」といった出来の良い作品があるので先ずは本作からとは言いませんが、外せない一作ではあると思います。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
根のある荒唐無稽,
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レビュー対象商品: くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5) (講談社文庫) (文庫)
大阪の役に勝利した家康は、豊臣家の滅亡と幼い時に人質同然に秀頼に嫁がせた孫の千姫の帰還に満悦していた。しかしいまや千姫は徳川家ではなく豊臣家の人間だった。千姫は侍女の中に秀頼の胤を宿したくノ一をしのばせ、豊臣家の存続を図る。それを知った家康は伊賀忍者にくノ一の抹殺を命じる。ここに、くノ一と伊賀忍者、5vs5の死闘が始まる。というわけで、もちろんこの作品の肝はくノ一達と伊賀忍者の度肝を抜く荒唐無稽の忍法合戦だ。 しかしそれを成立させているのは家康や千姫、阿福などの物語を織りなす実在する登場人物ではないだろうか。 人質同然に敵方の豊臣に嫁がされ、嫁がせた張本人の家康に夫を殺されるという悲劇を味あわせた徳川へ恨みの苛烈さとともに、その徳川家への甘えも見せる千姫の心理。 肉親さえ道具にし、殺しさえしてでも徳川家の繁栄を守ってきたがゆえに、その最後の被害者たる孫・千姫への愛情に振り回される老境へ入った家康の心理。 その心理は、無いとはわかっていてもありえたかもしれないという説得力を持っている。それはこの荒唐無稽な作品の説得力にもつながっている。 また、史実へのリンクが絶妙。 途中からどうしてこの登場人物出てきたんだろうと思っていたら、すべては史実とのつなぎの強度を上げるため。そのおかげで最後の一文には完全にうならされてしまった。
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
風太郎フェミニズム文学,
By ますい (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖(5) (講談社文庫) (文庫)
豊臣家のご落胤を宿したくノ一と伊賀忍者の争いは、言わずもがな女vs男の闘いです。女性の性が虐げられがちな社会の中で、ここまで女性の「性」の強さを謳う作品は他に無いのではないでしょうか。 過剰なエンターテイメント性の裏には、戦国の男社会に一矢報いようとする千姫と妖婦たちの執念があります。 その結末はまさに壮絶、圧巻の他ありません。同じ女性として拍手を送りたい。 風太郎作品を語る上でも、決して外すことのできない一作です。
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