なぞのおばけの存在にハラハラ、ドキドキしながら仲間を探しに行くくろくん。
しかし、ページをめくるドキドキ感がそのつど裏切られてしまいました。
物語をひろげるために、出てくるいろんなものが、本筋を弱らせてしまっている気がします。
おばけの正体を探しに行ったはずなのに、くれよんの仲間があっさり出てきて、新しい登場人(?)物が。その登場人物が文の中であっさり正体を知らせてしまいます。「ゆうきをだして」「…だったのです」など、ことばに頼りすぎていて、絵を眺めても何も伝わってきません。
起承転結もあいまいです。命の尊さを伝えたいのかもしれませんが、物語に出てきていない亡くなったおばあさんのもとへ旅立つ、という展開を最後にもってきたのにも無理があるのではないかと。なのにラストシーンは「探しに来てくれてありがとう」どこに主題があるんじゃい!と読んでいてイラッとします。