1979年公開作品ですので、映像・演出・音楽・アフレコの声質などにおいて、いい意味での古さは感じます。
☆ひとつ原点なのは、映画の内容の予備知識なく観た場合、楽しめるかどうか疑問だという点です。
背景美術や人形たちは全て手作り。それをアニメーターの方が、1コマずつポーズをつけ撮影していく、人形アニメーションです。
内容はホフマンとチャイコフスキーの作品を参考にはしていますが、ほぼサンリオの子供向けオリジナルストーリーです。映画としての良し悪し、原作に沿った「くるみ割り人形」としての内容を期待してしまうと、観ていて退屈な気持ちになったり、期待を裏切られるかもしれません。
私はドールやミニチュアの世界が大好きなので、精巧に作られた人形たちや、家具のミニチュアやドールハウス、薄気味の悪い悪役たちや陰気な街並み、かと思えばサンリオらしいキキララとお菓子の世界…… 映像を見ているだけで、心が躍ります。
たくさんでてくるキャラクターたちが、姿かたちも性格も様々で、とても魅力的です。
映画公開当時に購入した写真絵本や映画パンフも宝物ですが、この映画がDVDしたおかげで、こちらも宝物に加わりました。
想像力を働かせて、夢の世界に入ったつもりでぜひご覧になって頂きたい映画です。