本作品は、ウォルト・ディズニー生誕110周年を記念して、2011年に制作され、同年日本で劇場公開となった新作アニメ。
オープニングは「実写」で、クリストファー・ロビンがかつて暮らしていた部屋が、描写されます。
部屋の片隅には一冊の本が立て掛けられていて、そのページが開かれると、「100エーカーの森」のアニメの世界…と言う導入で、かつてアニメを観ていた「大人」が「子ども」の世界に入って行き易くするための設定かもしれません。
本編中もしばしば活字と挿し絵の散りばめられた絵本の中をプーさん達が闊歩し、「虚構の世界」であることが前提のストーリーです。
さて、物語ですが、私の気になるキャラ、ロバの「イーヨー」が発端です。
彼がある日、「しっぽ」を無くしてしまいます。
クリストファーはプーさんの助けを借りて「とても大切なこと(A VERY INPORTANT THING TO DO)」と言う看板を森中に貼り出し、仲間を集め、イーヨーにふさわしい「しっぽ」を見つけるコンテストを提案しますが…。
「イーヨー」をネット検索すると、「陰気なロバ」と出てくることで明らかなとおり、大人の眼で改めて見てみると「心配な子」です。
空気が読めず、周りに溶け込もうとしない、いじめに遭ってしまいそうな彼。
もちろん、プーさん達は、そんな意地悪なことは考えず、「普通」に接していますが…。
ところで、クリストファーは、なぜ今回の行動を「とても大切なこと」と表現したのでしょう。
「しっぽを無くして困っている友達を助けてあげられるから」と言うのは間違いではありませんが、ラストシーンに重要なセリフがあります。
クリストファーがプーさんに語りかけます。
「今日、プーさんは……だけでなく、……することもできた。だから、とても大切なことをした一日だった」と。
「……」の部分は、実際に作品に接してみることをオススメします。
大人でも、気付かされるものがあると思います。