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92 人中、87人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
時間薬。,
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レビュー対象商品: くまとやまねこ (単行本)
たいせつな誰かを喪失した悲しみを知ってしまったこころ。それを癒すのは悲しむことを否定しないことであり、 「時間薬」が効いて来るのを待つことでしょう。 そうしてあしたへの一歩を踏み出せるようになるまでの 残されたものの姿が、この絵本には描かれています。 死んでしまったことりをうつくしい箱に入れて肌身離さず持ち歩くくま。 ほんとうにたいせつに思っていたことがよくわかります。 モノトーンのなかにほんの少しピンク色が使われていて、 思い出がいきいきと蘇るさまや、再生して行く様子が効果的に暗示されています。 読むもののこころの中にも、灯りがともります。 ほとんどの作品で「死」を題材にしてきた湯本香樹実さんの物語に 酒井駒子さんが静かでうつくしいイラストを沿えました。 子どものためというよりは「喪失」を知っている大人のための絵本です。 残念なのは、帯に「感動の絵本」とわざわざ銘打ってあったこと。 読者はそんなに鈍感ではないし、感動は教えられて覚えるものでもないはず。 このような売り方はいいかげん食傷気味です。 出版社には再考をお願いしたいです。
32 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読むたびにことりを思い出します。,
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レビュー対象商品: くまとやまねこ (単行本)
正直、買う予定ではなかったのですが店頭で平積みしてあるのを見過ごせなくて購入してしまいました。 気安く買ったことを後悔するほど心が痛くなります。 『いつもの朝』はいつでもいつもの朝とは限らない。 毎日を大切に生きていきたいと感じている私にとってグサリとくる内容でした。 なぜなら私は(くま)と同じような状況で友達(ことり)を亡くしています。 冒頭から死でしかも近い状況であったため私的には苦しかったのですが 別れがあるから出会いがあるという事は未来を予想させ今を生きていると思えます。 亡くなった友達のために恥ずかしくない生き方をしたいと常に思っています。 その事をやまねこがくまに教えてくれます、未来とともに。
30 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「きょうの朝」をむかえて,
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レビュー対象商品: くまとやまねこ (単行本)
静かに横たわる小鳥が描かれたタイトルページ。あまりにも唐突な死との出会いに ボクはしばらく画面をボーッとながめてしまいました。 続いて、小鳥を前に肩を落とし座り込むクマの姿が。ふたりは仲良しだったんですね。 こんなときクマにかけてあげる言葉があるだろうか… ボクはただただ、画面を見守ることしかできませんでした。 その後、小鳥を小さな箱に入れ いつも持ち歩くようになったクマのなんと痛々しいことか。 架空の世界での話ですが、魔法じみたことは何も起こりません。死は死なのです。 あえて奇跡とよべるとすれば、それはヤマネコとの出会いでしょう。 彼も何かしら捨てがたい過去を抱えているようで、心の底でクマとつながり合うのです。 死は終わりではなく、永遠という旅立ちの始まり。 そんなことを、ふたりの後ろ姿から感じました。 モノクロームで描かれた世界が象徴的です。こんなにも純粋な白があったんですね。
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