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くちびるに歌を
 
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くちびるに歌を [単行本]

中田 永一
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

書店員さん大注目作家・中田永一最新作!

長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の松山先生は産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ、元神童で自称ニートの美しすぎる臨時教員・柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)県大会出場に向け、女子は、これまで通りの女子のみでのエントリーを強く望んだが、柏木先生は、男子との混声での出場を決めてしまう。
一方で、柏木先生は、Nコンの課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。提出は義務づけていなかったこともあり、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。


【編集担当からのおすすめ情報】
すでに多数の作品を出されているある有名作家の別名義・中田永一氏の最新作になります。中田氏は、08年に「百瀬、こっちを向いて」で、単行本デビューし、各紙誌の年感ベストテンでランキングするなど高い評価を得ています。

内容(「BOOK」データベースより)

拝啓、十五年後の私へ。中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた―。読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。

登録情報

  • 単行本: 285ページ
  • 出版社: 小学館 (2011/11/24)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4093863172
  • ISBN-13: 978-4093863179
  • 発売日: 2011/11/24
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 11,371位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 藤崎健一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
 長崎県は五島にある中学校の合唱部を舞台にした青春小説。Nコン(NHK全国音楽コンクール=合唱)の
課題曲にもなった「手紙〜拝啓十五の君へ〜」をモチーフに少年少女達の心の揺れを描いています。

・手紙と言うアイテムを利用して、自分と向き合わせるという構成。
・恋愛や葛藤を通じて少しずつ大人になるという流れ。
・登場人物の描写。
・歌うことの楽しさも伝わってくる。
・主人公の兄(自閉症)を通じて、最後に知らない人同士が(ほんの一瞬だけど)繋がる…

 どれも決して悪くはないのです。どのシーンも絵が浮かんできます。「手紙〜拝啓十五の君へ〜」も
聴きたくなりました(最後の部分は、YouTubeで見つけたものをBGMにして読んだ)。
ただ、期待したところには届かなかったのです(求めているものが違うのかもしれません)。

 どうも、書店員が絶賛と言う煽りで手に入れた本は自分にとってハズレが多いです。この本も
ストーリーの積み重ねは良いのですが、細部で粗が見えるのです。

 例えば…

・Nコンに一生懸命取り組んでいる…という描写の割には、土日は練習しない。
 (大会で上位入賞や先を目指している団体は、土日返上で練習する)。
・複数の登場人物のモノローグが挿入されるが、誰のそれなのか分かりにくい。
 (特に前半部)
・自由曲は或る理由でこの合唱部オリジナルのものになったのですが、その歌詞は不明。
 モチーフにした課題曲「手紙〜拝啓十五の君へ〜」に重きを置いているのでしょうが
 自由曲をどうする?と言う点も、皆が○○する、という点に寄与している点を踏まえると
 触れずにあっさり進むと言うのは、どうも納得がいかない。

 と言う訳で、(新聞広告から期待させられる)「泣ける」には一歩が足らない一冊でした。
良いところが多数ある故に本当に惜しいです。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
人に勧められて読んだのですが、面白かった。
構成がすごく良い。まず、男女混合の合唱というテーマに合わせて、
男子視点(桑原)と女子視点(ナズナ)という二人の視点人物を配している点。
しかも、その二人が安易な色恋沙汰で絡み合うわけではなく、
一見、無関係に進みながらも、最後で天使が通るようにすっと交じり合う。
見事だと思いました。
文章もすごくキレイです。
青臭い中学生の一人称という事で、語彙を押さえながらも、
イメージ喚起力のある、流れるような文章。
それはテーマに沿った文体であり、余計な言葉遊びや、難しい言葉使いで虚勢を張らない、
作者の自信の表れを垣間みたような気がします。

しかし、星を一つにしなければならない理由があります。
それは男子側主人公の桑原の兄の存在です。
この兄は障害者です。
もちろん、障害者を扱う事を問題としている訳ではありません。
問題なのは、その扱われ方です。
端的に言って、この兄は、桑原とナズナ、もしくは『くちびるに歌を』という
物語を演出、補完するためだけに存在します。
なぜなら、兄には物語がない。それどころか、ほとんど描写さえされない。
障害者=ピュアという俗情イメージとほぼ近似的な視線を前提とした、導入の仕方。
繰り返しになりますが、大江健三郎『静かな生活』のように、障害自体を個々それぞれの
個人的なレベルで書き上げるなら良いのですが、本作は添え物としてあります。
ほとんど、アイテムです。演出のためのアイテム。
ナズナの心的問題を昇華(唱歌)させるのに主眼を置いただけのアイテム。
それは代替可能です。作者の都合、と言っても良いでしょう。
作者にとって、自閉症のイメージと特徴だけが必要なのです。
ここからは邪推の域を出ないたわごとですが、恐らく、作者は綿密な構成からこの作品を作り上げている。
その事は良い。見事な構成だからです。
ですが、その構成の達者さのあまり、こういった、構成のためだけに、障害者を導入するという
差別的な行いをもしてしまう。その危うさを知って欲しい。
なぜなら、実際の障害者は、あなたの小説を演出するために生きているわけではないからです。

けれど、いま私が言ったことなんて、この作者ならすぐにわかると同時に思います。
なぜなら、これほどの小説を書ける作者は、きっと多くの小説を読んでいるだろうし、
知的なレベルも高く、又、人の気持ちを感性的なレベルで考えられる方だと思うからです。
だからこそ、同じ轍を踏んで欲しくはない、そう思うのです。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Amazonが確認した購入
島の中学生、混声合唱、臨時教員、兄弟、家族の舞台設定、中学生たちの目線でそれそれが語っていくことでのストーリー進行など、素直に読みやすく、上手いなぁと思います。
主人公たちが、コンクールまでの期間の中で、人を思いやり、少しづつ大人になっていく姿は、誰しも通ってきた道であり、なつかしさとともにエールをおくりたくなります。全編に流れるやさしさは、作者の主人公たちを見つめるやさしい目によるものです。特に、主人公のひとり、桑原サトルのお兄さんを自閉症に設定し、お母さんやサトルのやさしい感情、最終章で示されるサトルの同級生たちが見つめるやさしさには、素直に「ありがとう」ということばが口をついて出てきます。自閉症の人の特徴を正確にとらえており、しぐさなどは、そのまま、と言ってもいいですね。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
いい本だ。
エピローグに入って、270ページ頃から貴方も温かい涙を流すんじゃないかな....
主人公とその家族に幸あれって祈りたくなるよ。
投稿日: 15日前 投稿者: yokoyama-j25
爽やかな歌声がきこえてきますが、
アンジェラ アキの「手紙」をバックに綴る青春物語。
離島の中学生の生活、恋愛、家族、ゆれる思いが伝わってきます。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: ミステリアス
終わりよければ……かも!
前半はかなり視点もわからず読みづらかったのが、すぐに解消。
手紙のくだりも、逆に誰の手紙かわからないぐらいがちょうどいいかも。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: ろび〜ん
素直に読んで素直に感動していいんだな
五島列島のある中学の合唱部の、春からの1年を描いたお話。
さわやかさ、感動を読後に求められているかのような設定に、かえって構えて読み始めた。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: sun
五島はいい
五島出身の母と読みました。
方言や海、山、崎の描写がリアルで五島を懐かしく思い出しました。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: ノリコ♪
ビジュアルが浮かんでくるストーリー
舞台は中学の合唱部ですが、少年少女を対象とする青春小説にとどまらない、幅広い年齢層が共感できる大衆文学作品です。場面場面で情景を眼差す主体者が順繰りにかかわりなが... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ショーン
いま、読みたい本
五島出身ですが、違和感なく読むことができた。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: baab
求めていたものと少し違った
五島の中学生の合唱部の少年少女たちと産休の顧問、代理の音楽教師がNコンを目指す青春小説。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 凌
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