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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
夢の力の中に様々なメッセージ,
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レビュー対象商品: くじらの歌 (単行本)
「アメリカではマイケルとよばれていたが、イスラエルにきてミハエルとよばれるようになった」。年を取った祖父の側で暮らそうと、アメリカ在住のユダヤ人一家がイスラエルへとい移住するところから始まります。ゲットーを体験し、生き延びたイスラエル人として、パレスチナ人へのイスラエル政府の対応に心を痛めているオルレブ。 今作は少し趣を変えて、祖父が持つ「夢の力」を幻想的に語ります。祖父は人を夢の中に導き、ときにはそれを操縦する力を持っています。どうやら先祖から受け継いでいるようです。残念ながらミハエルの父、祖父の息子はその能力を持ちませんでしたが、ミハエルにはありそうです。 ミハエルは祖父の力を借りて、将来を見ます。そのことでミハエルは、成長するうれしさと、十一才のままでいたい(それなら祖父は元気なままでいられる)気持ちの間で揺れます。それから、祖父の「暗いがわ」も知ります。人には明るいがわと暗いがわがあることを。 祖父を一人占めにしたい、家政婦であり「公認の人」であるマダムの存在感は、大人の世界をミハエルに垣間見させてくれます。 オルレブは今作で、イスラエルが抱えている問題を直接語ることはありませんが、夢の力の中に様々なメッセージを読みとることも可能です。 下田昌克の絵の良さも指摘しておきます。(ひこ)
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