稲荷神社というと大体の人がキツネの神徒を思い浮かべる。
次に、油あげをお供えすることを思い出す。
この漫画に出てくるキツネの神徒であるところの銀太郎は、
みかんが大好きだ。油あげではない。
人間の願いを積極的に叶えようともしないし、境内をブラブラ
してる方が好きで、跡取、まことのこともバカにしたような
部分がある。
でも銀太郎がこの物語の中で一番人間臭くて、一番人間のことを
考えているように思った。
どうしてもとまことに頼まれれば、しぶしぶでも引き受けるし、
「大好き」と言われて真っ赤になったりもする。
外見からは想像もつかないような行動が面白い。
実は優しくて暖かい銀太郎と、いつも一生懸命に生きているまことが
紡いでいく物語。
あなたが初詣に行く神社の神徒も、こんな風に人間を眺めているの
かもしれない。