くいしんぼうで味にうるさいぐうぐう山の動物たち。
前作「ぎょうれつのできるパンやさん」で、パン屋さんのピンチを救ってくれた
彼らが、新たにスープ屋を開店させてしまうというグルメ絵本です。
話しのスタートはミステリー仕立て。おいしそうなにおいに誘われて
動物たちがたどりついたところが、いばらに囲まれた見知らぬ家。
門にかけられた [はいるべからず おそろしいまじょのいえ] という札が
いいスパイスになっています。
においのもとは、小さなおばあさん(表紙にも登場していますよ)が作ったスープ。
このスープをみんなにふるまおうとしたはいいのですが、一度に作れる量はわずか。
動物たちが団結し、みんなのお腹を満たせるように解決するまでがメインのストーリ。
採れたての野菜をもとに青空のもとで味わうスープは実においしそう。
トマトの赤、カボチャのオレンジ、とうもろこしの黄色、お豆の緑 と
色とりどりのスープをながめながら、ラストは読後の余韻にひたりましょう。
そういえば、さまざまな材料を調合し煮込んで作るスープは、魔女が作る秘薬に
だぶって見えるときがありますね。また、どこの国にもそれぞれの文化や自然環境が
感じられる独特のスープがあります。おいしくて不思議なスープの魅力を
再発見させてくれる作品でした。