![]() | 会員なら、この商品は10%Amazonポイント還元 (ポイントが表示されている場合は、表示ポイント+10%還元)。 |
登録情報
|
金魚の写真が載っていたと思うと、急に千代紙風の模様が入ったり、花や青空の写真が入ったり。それらと、隣に載る金魚の写真の対比がまた美しい。
そんな贅沢なページの使い方はかなり斬新。
芸術性もとても高い。
おまけに金魚繚乱という小説まで楽しめてしまう。
金魚の魅力がぎゅっと凝縮された、極めて魅力的な本だと思う。
金魚ファンも、そうでない人も是非手にとってみて欲しい。
「金魚」の小物もそれぞれ写真家の独特の感性で丁寧に切り取っていて金魚好きにはたまらない。
この本に収録されている、白バックを背景にして、ダイナミック、かつ優雅に本の中で泳ぐ金魚を眺めてうっとりトリップするのが、いまのところわたしのちょっとした就眠儀式になっています。
水槽の中で泳ぐ金魚もいいけれど、こんな視点でとらえられた金魚も新鮮でよいのではないなかぁ。
なかなか贅沢な内容だと思います。
金魚の品種、遺伝・交配の歴史。古民具・文化雑貨。文学と様々な観点に触れ、広くその知識を伝えるすばらしいつくりとなっています。
久留幸子さんの写真は愛らしく優美、岡本かの子さんの小説「金魚繚乱」では言葉の美しさを感じることが出来ます。
何度も何度も、その写真を繰り返し見る事の出来るすばらしい本です。
この本のもうひとつの特徴として英文が併記されていることがあげられます。
そのため海外の方に日本の美意識を伝える良書かと思います。この作品は海外でも発売されており洋書版も御座います。
【感想】
この中には、日本人が愛し育てた美しい芸術品が御座います。
わたくしは生き物を飼うことに強い抵抗を感じてしまいます。自然にあるものは自然の中でと考えています。
ただ、そのわたくしが認めることの出来る数少ないものが、この金魚という存在です。
金魚は人工の生き物で御座います。自然界では無駄とされ、奇形とされたものだけが遺伝子をつないだ結果生まれた生き物だからです。あの鮮やかな更紗色も、優美な桜尾も、すべてが自然に抗った結果の美しさです。人の手により創られ、磨かれ、淘汰される・・・だから、金魚は数少ない人の傍にいることの出来る魚と考えます。
背徳的な美意識の有無。その背景を理解した上で、考えてほしく思います。
※この本に関して唯一惜しむらくは、日本花房についての記述です。絶滅では無く稀少または一時期途絶えるとするべきではなかったかと思います。
|
|