2006年に出た単行本の文庫化。もともとはNHKの英語講座のテキストに連載されたエッセイらしい。
著者は小説家。私はこのひとの文章を読むのは始めて。食のエッセイをいろいろ読むなかで、本書を購入した。
ジャンクフードとタイトルにあるものの、実際には身近で気取らない食べものといった感じ。鯛焼き、ハンバーガー、おでん、クラムチャウダー、オムライス、綿菓子、シーザーサラダなど48種類が取り上げられている。
もともと英語テキストということで、アメリカで暮らした5年間で食べた体験が中心になっているが、それに限らない。
食のエッセイとしてはごく普通。食べものについて、自身の思い出とともに味や文化を語っている。ただ、あまり下調べせずに執筆したようで、あちこち不備が目立つ。不正確な記述が散見される。
けっこう自身の感想や主張をはっきり出す人でもあり、ちょっと勝手で納得いかないようにも感じた。そのあたり、合わない読者も少なくないだろう。