きみを守るために夢をみる。きみを守るために、大人になる。そんなふうにいっていた朔。
これは、大人になれなかった子どもの話。大人になりたかった子どもの話。そして、大人になろうとする子どもの話。大人と子どもって、決して交わることがないような気がするのに、大人と子どもの境界線はひどく曖昧な気がする。大人になるってなんなんだろうね。
そうそう、でもわたしはこれを読んでちょっと考えてみたところ、夢をみるのが子どもで、夢をかなえたりあきらめたりするのが大人なのかなって思った。夢をみるのが子どもで、夢をみている限りは子ども。だから朔には、きみを守るために、夢みたものを叶えて欲しい。
そして、もとは児童書らしいですね。文庫化を機会に、素敵な初恋の思い出がある大人にも、素敵な初恋に想いを馳せる子どもにも、たくさんの人にぜひとも読んでほしい。