この本を貸してくれた人が
音声技師と女優の、二股の恋と不倫の話なんだけどね……
と言っていたので「ナニソレ?」と思いましたが、
なかなかピュアで素朴な話でした。
今とちょっとメールの出し方などが違うようなので、
あれ?と思うようなところはありましたが、
メールが上手く小道具になって二股の恋が自然に発生してしまい、
いつの間にか主人公の青年にシンクロしてました。
そして不倫で傷ついた女優のほうにも感情移入できて、
普通の人間なら、こういう状況になっても仕方ない、
と納得できるんですね。
自然描写などがとても優れていて、風景が見えてくる感じ。
軽やかな文章は読みやすいです。
あと「昔入選した音響映像の作品」が話に出てくるんですが、
実際に見てみたいなぁと思いました。非常に印象的。