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ただ、逆に言えば、キノコの分類を前提とした研究者や、種類を調べるのが好きな観察屋さんにとっては、マイナーキノコまで把握できる貴重な一冊となる。
当然、多種掲載フィールド図鑑の宿命として、各キノコに関する記述はごく少なくなるが、他の図鑑で補えばよい。わからないキノコに大体のめぼしをつける、あるいは、見覚えのあるキノコを確認するなどの場面で使う分には、このコンパクトさがものをいうだろう。
とにもかくにも1155種掲載の網羅図鑑。お察しのとおり説明は実に簡単。これ1冊だけではちょっとヤバイかもしれない。
しかし、類書の約2倍の種類数を誇るだけあって、スキはない。したがって、しつこい解説の図鑑1冊とこれを備えれば向かうところ敵なしになるはずではある。
このシリーズは、とにかくたくさんの種類を載せたがる傾向にあり、もともと種類数の多いカテゴリーでは、どうしても解説が簡単になってしまう。ただ、蝶など種類数の少ないカテゴリーのものはかなり秀逸である。