「胞子を飛ばす工夫」より
きのこの胞子は、きのこからポロリと
落ちるように見えるのだが、直系10μm程度の
小さな粒は、実はロケットのように加速度をつけて
打ち出されているのである。
この現象は19世紀の末ごろに初めて記述されたのだが、
そのメカニズムは約100年間も謎のままであった。
担子胞子が射出される直前、胞子の一端の表面に
球状の形態をしたものが形成される。
この現象は1910年代にA・H・R・ブラーによって
詳細に研究され、形成されるこの粒は
ブラーズ・ドロップ(Bullr's drop)と
よばれるようになった。
◆ブラーズ・ドロップによる射出の詳細が
知りたい方は、続きを読んで頂くとして、
オチを言ってしまうと、
「胞子の射出の加速度は
重力加速度の2万倍(2万G)を超える!!」
というものです。
★「ブラーズ・ドロップ」も「2万G」も
キノコ好きには有名な話です。
「単純な仕組みなのに出力が凄いメカ」
「簡単な作業なのに結果が素晴らしい事」(例えば料理とか)
等に対して
「ブラーズ・ドロップか!」「2万Gか!」
等と言ってみて下さい。
ジョーク(orホメ言葉)と理解できる相手なら
“菌類に関しては手加減の要らない人”だと判断できます。
まあ、言える機会があればの話ですが…(笑)