いやはやなんと申しましょうか、この本を読むと料理のモチベーションが確実に上がりますね。台所に立つのが楽しくなるし、「今日これ作ろう!」と思わせることにかけては、有名料理研究家のご本・雑誌の美しいグラビア付きレシピページを軽々と凌ぎます。・・・なんて思ってるわたし(主婦)は変でしょうか? 味付けの好みは必ずしも一緒じゃないし、家族構成の違いからして同じものを食卓に載せられるわけじゃないのだけど、ほんと読んでいて充実感があります。
今回の史朗さんレシピからのおすすめは、あきれるほどの単純料理ですが、白菜のおひたしです! 幼少時から白菜のおひたしが苦手で、どうしてこんな淡泊な味のものをわざわざおひたしにして食べなきゃいけないの!と怒りすら覚えていたわたし。それが本書のとおりに作ったら、驚くほど甘みが出て、家族にも好評。史朗さんはゆずびたしにしていましたが、「かつおぶし+ぽん酢しょうゆ」でも十分いけます。時節柄ぜひお試しください。
ここからはごく個人的な感想。史朗さんはゲイで同居中のケンジくんと食卓を囲んでいるわけですが、この設定が料理本としての好感度アップ(=わたしの料理意欲アップ)に少なからず寄与していると感じます。史朗さんは弁護士でルックスもよく料理上手。これが男女のカップルの話で女性が作る方だったら・・・頭脳・容姿に恵まれ社会的地位もあってその上料理上手かい!と、ひがみ根性が働いたに違いない。逆に男性が作る方でも男女のカップルだったら・・・「うらやましいご身分よ」と女性に対してこれまた微妙な感情が差し挟まれたのでは。どちらにしても素直に「あ〜おいしそう」だとか、「作ってみよう」という気分に結び付かなかった気がするのですね(あくまで個人的なことです)。
勝手に「料理本」などと書いて偏った感想を書き連ねてすみません。もちろん物語の方も読みどころ多々ありますから! おすすめです。