下の子も成人になろうとしていますから、『きつねとぶどう』を買ったのは20年
ほど前のことになります。
『ごんぎつね』を買いに書店に行ったところ、気に入ったのがいもとようこさんの
絵でした。
『ごんぎつね』だけではなく、『きつねとぶどう』も一緒に買って帰りました。
きつねからは、ずる賢いだの女狐だのがイメージされやすいですが、きつねが人間に
近い環境で暮らしてきたことが、こういう温かいお話から感じられます。
これらはお話の世界なのですが、人間に命を奪われるぎりぎりのところで、暮らす
きつねになんだか胸が痛みます。
その一方で、いもとさんによって、楽しい時にはとっても幸せそうに描かれている
きつねたちには心が和みます。
わが家の子どもたちはとうに絵本を卒業してしまったようですが、これからも私は、
ひとりぼっちのきつねたちを心の中で応援していたいです。