戦争映画は邦画、洋画を含めて数作見ましたが、この作品は戦争の悲惨さを訴えるには
設定も演出も半端でシーンごとにばらばらのパネルを見ているようで気づいたら
かなり俯瞰した状態で見てしまって場面に入り込めません。
ドキュメンタリーとして製作しているのならこういった構成でもいい気もするのですが、
映画として製作されていて、当時の若手俳優をここまで総出演させておきながら人物にも
情景にもスポットが絞られておらず、(ここまでメンバーを揃えてしまったゆえに?)
また、織田さんをはじめ的場さん、風間さんらも
とてもいい演技をされているのに役者の良さを全く生かしきれていないと思います。
特に印象としてはどのシーンも内容から仕方ないのかもと思いますがかなり暗く、
凝視していないと誰が映っているのかも分からない場面が多いです。
なので、役者の表情が分かりにくくて織田さんの微妙な表情などは全くカメラで拾いきれていません。
沈黙で演技をする場面はかなり酷です。
全体として資料映像や外部からの映像に頼りすぎなので、もっとこの映画のシーンとして
撮影されたものを使ったほうが作品に入っていけるような気がします。
それにしても最初と最後の演出は必要ないと思うのですが、何を意図したものでしょうか。
ほぼ10年前の作品ですが、出演者のみなさんほとんどかわっていませんので
その意味ではあまり古さを感じずに見られると思います。
多分豪華俳優総出演で狙っていたんだと思われる比較的若い人に戦争映画を見る
きっかけを与える作品としてはいいかもしれないです。