厚生労働省の調査によると、がんによる死亡者は33万6000人(2007年)。それは年間の全死亡者数の30%を占めており、日本人の3人に1人は、がんで亡くなっている計算になる。
そんな中で、「医師の治療説明に満足できない」「納得できる治療方針を選べない」という理由で、自分の望む治療を求めてさまよう“がん難民”が増え続けているという。
翻訳家でもある著者は、自らのがん体験を経て、患者たちの相談に乗り、医師や病院の紹介を無償で行っている「がん難民コーディネーター」として活動している。
患者や病状によって、あるいは家庭の事情によって、それぞれに異なる悩みに辛抱強く耳を傾け、弱気を叱り、不安を解消し、ときに笑わせ、「大丈夫、大丈夫」と励まし続けている著者の活動を支えるのは、一部の良心的な医師たちの善意と使命感だ。「がん難民コーディネーター」を行う著者が、医師に支えられた奮闘記のレポートが本書である。
幅広いがんの医療情報を提供し、いかにがんと闘うかを提案する。注目の最新治療法ブラキセ
ラピー(組織内照射法)を実施している90医療機関のリストも掲載されているのは嬉しい。