上のレビューに書かれているように、研修医にはきっと時間がない。
しかし、evidence(臨床試験の結果)に基づく医療を行うためには、膨大な文献(臨床試験の論文)を読む必要がある。
その狭間を埋めてくれる、極めて価値の高いコンパクトな情報源である。
情報量が膨大に増加したといわれる現代において、情報の信頼性を吟味することは極めて重要だが、同時に非常に難しいと思われる。
この本は、情報を吟味する能力に信頼性の高い国立がんセンターのスタッフの方が出してくださっているという意味で信頼性が高い情報が、時間のない研修医にも消化できる形で提供されているという意味で、この上ない価値があると思われる。
(国立がんセンターのスタッフの方の中には、海外で有効性が認められているが日本ではまだ承認されていない新薬を導入するため、極めて困難な医師主導の臨床試験を行ってくださっている方もいらっしゃると聞く)