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がん緩和ケア最前線 (岩波新書)
 
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がん緩和ケア最前線 (岩波新書) [新書]

坂井 かをり
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

いまや二人に一人が、がんになる時代。だが、日本では「緩和ケア」が大きく誤解されてきた。治療の断念後、終末期にせめて痛みの除去を、ではないのだ。最新の薬剤・技術を用い、早期から治療と並行してさまざまな苦痛の除去を実施する医療―その最先端を行く癌研有明病院(東京)の実情を描き、満足度の高いがん医療のあり方を提示する。

内容(「MARC」データベースより)

いまや2人に1人が、がんになる時代。だが、日本では「緩和ケア」が大きく誤解されてきた。さまざまな苦痛の除去を実施する医療の最先端を行く癌研有明病院(東京)の実情を描き、満足度の高いがん医療のあり方を提示する。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/3/20)
  • ISBN-10: 4004310679
  • ISBN-13: 978-4004310679
  • 発売日: 2007/3/20
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
この10年余りだろうか、日本では、がんが末期になって

死が迫った時、ホスピスあるいは緩和ケアという選択肢が

広まりつつあった。それはそれで一つの進歩ではあったの

だが、しかし、そこで生まれた「緩和ケア」という概念は、

「死が迫った時の苦痛をやわらげ、死を受容する場所」

というもので、多くのがん患者にとっては死期が近づいて

いることの宣告であり、治療の終焉を意味し、容易には

受け入れがたい選択であった。

しかし、更に発達してきた「緩和ケア」のテクニックは

違う意味も含んでおり、「がんから生じる痛みや体力の低下

などを緩和するもの」であり、そのような「緩和ケア」を

通じて、必要があれば再び放射線や抗癌剤の治療を行う。

この本では、典型的なケースを通じて、このような「緩和

ケア」の概念の変化をわかりやすく説明していた。「緩和ケア」

を誤解して苦しんでいる患者がまだまだ多いこと、医療者も

まだ十分にこの変化に対応していないことなども描いていた。

新しい治療法や治療概念が生まれた時、医療制度や行政や一般人が

リアルタイムに変化することはむしろ少ない。そのギャップを

埋めるのは、その変化を乗り越える必要性を感じた人々である。

そのような人々の活動も、この本では平易に伝えている。
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By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:新書
 本書には、代表的に8人の患者さんの実例が報告されています。その中の一人高橋さんは、四国の海沿いの町の出身です。そんな親近感から、第3章「がんの痛みをとる」を特に念入りに読ませていただきました。

 ようやく辿り着いた緩和ケア病棟。そこで痛みがとれて、高橋さん(58歳・肺癌リンパ腺転移)の新しい治療が始まったのでした。放射線治療です。その副作用は、抗がん剤に比べると大きくはないといわれていますが、吐き気・倦怠感・照射した場所の灼熱感・日焼けのような痛みが出て来ます。しかし、鎮痛剤のおかげで、高橋さんの痛みはほとんど抑えられていました。楽しみなマッサージの時間もありました。自宅に外泊することも一時許されました。歩行訓練も始まりました。がんばったおかげで、一時退院も果たしました。

 抗がん剤治療と緩和ケアの壁が今、問題になっています。切り替えてしまうのではなく、「並行して早くから」とは言っても、なま易しいことではありません。しかし、それはどうしてもはたしてほしい医師の努めであり、癌患者の願いであるかと思います。ただ、人にはどのような選択も許されていると信じています。 
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形式:新書
この本を読むまで、緩和ケアは「がんの末期の患者さんのためのもの」だと、私も勘違いしていた。この本では、多くの患者さんのエピソードを通じて、緩和ケアとは何かが、平易な言葉で語られている。静かな語り口であるだけに、説得力があった。こうした医療が存在すること、それががん患者や家族を支え続けること、その大切さがよくわかった。このような温かい医療が、本当に広がっていって欲しいものだ。
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