癌の世界は多様な情報にあふれています。
そこには、金儲けをたくらんでしる魑魅魍魎も存在しています。
癌になった人やその家族は、必死で情報を求めます。
そして、時として「自分の聞きたい話」にだけ耳を傾けてしまうのです。
知りたいことは、たくさんあります。
腕のいい医師はどこにいるのか?私の癌の最良の治療法は?
抗ガン剤は使うべきか否か?手術はするべきか?
そして、一番知りたいことは、私は生きられるのか?
統計資料はいらない。私はどうなるかが、皆知りたい。
でも、当然のことながら、よくわからないことが癌の世界にも
たくさんあるわけで、医師も日々悩みながら治療しているはずで。
本当に聞きたいのは「○○で治った!」という誰かの話でなく、
「医師はここの部分で迷いつつ、こんな判断をしているんです」
という人間同士としての話ですよね。
この本には、そんな「医師の迷い」も「日本の癌医療の今」も
書いてあります。そして読みやすいです。
著者は間違いなく良医と呼ぶべき方々です。書いてくれてありがとう!
混乱の癌情報に押しつぶされそうな方はぜひ読んでください。
尚、2010年の「今」の本です。
2015年にはこの本が古くなるくらい「その問題は解決した」という
状態になっていることを、著者も望んでおられることでしょう。