うちの子供も、村田家の閏哉くんとほぼ同じ状況で生まれました。
村田選手本人はもちろん、奥様も極めて前向きに手記を書いてはいます。しかし村田選手自身が「簡単に笑顔で語り飛ばせるような日々ではない」と書いている通り、身を切られるようなつらさもまた、行間から染み出ているのです。
街を歩けば、心ない視線や言葉が突き刺さることもあります。幼稚園や学校に通うようになれば、お友達と同じことができない場面が山ほど出てきます。次から次に病状が現れた頃と同じように、何か起きては言葉を失う日々ばかり。
でも、怒ってばかりでは子どもの人格形成に影響しかねません。どこかほめる要素を見つけなければ・・・。そのとき「大丈夫、こいつはこんなイバラの道を乗り越えてきたではないか」と思えるよりどころが、この本にあるように思います。