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鎌田先生が諏訪中央病院に赴任してきた時の話がまず面白かった。なるべく注射をしない、できるだけ薬は出さない、という医療を徹底的にした。患者さんはますます減っていった。ここへ来れば注射がしてもらえ、薬が山のようにもらえるのを楽しみに、お年寄りが集まってきていた。それをぼくたちはお年寄りの楽しみの注射を、しないほうがいいと頑固にこだわっていたのだ。
その時助けてくれたのは保健婦さんでした。地域に出て、夜公民館で薬よりも生活習慣を変えることの大切さを住民に説明をする機会をたくさん作ってくれました。そのおかげでだんだん住民と理解しあえるようになりました。いくら医師が正しいことを大声で叫んでも聞いてもらえなければ何にもなりません。
この保健婦さん達の協力が無ければ鎌田先生達の医療方針は机上の空論となってしまいました。う~ん医者だけじゃ何もできませんね。
人が死ぬ時も、医師は心臓が止まったとか呼吸が止まったという判定はできますが、それが死んだということと認めてくれるのは、家族であり友人です。いくつか記されている死の場面を読んでそう感じました。
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