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がんとどう向き合うか (岩波新書)
 
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がんとどう向き合うか (岩波新書) [新書]

額田 勲
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

罹患者が増える一方のがん。長年、地域医療の第一線で活躍してきた著者は、高齢化の影響に特に注目し、現在の治療の可能性と限界とを解説する。また、自身、がん患者でもある立場から、患者やその家族の置かれる厳しい状況に着目し、制度として何が求められるか、がんとどう「共存」をはかっていくべきかを真摯に問いかける。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

額田 勲
1940年生まれ。北九州市の健和総合病院などの勤務を経て、80年より神戸みどり病院院長(現在、理事長)。89年より神戸生命倫理研究会代表を務める。脳死・臓器移植問題、終末期医療問題、95年の阪神・淡路大震災以降は被災者支援問題などを問い続けている。2003年、第12回若月賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 228ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/5/22)
  • ISBN-10: 4004310768
  • ISBN-13: 978-4004310761
  • 発売日: 2007/5/22
  • 商品の寸法: 16.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 医者と患者、共に向き合いたい, 2007/6/17
By 
紫陽花 "玲瓏" (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: がんとどう向き合うか (岩波新書) (新書)
著者は医者の立場から、様々なガン患者を診て、その人に合った対処法を心掛けながらも、個々のケースにおいて必ずしも患者に合った対応を見い出せない点に自責の念を感じる。そして、真にガンとどう向き合うかを考察する。良心的態度だと思う。

私の父は10年程前、胃ガンの手術を受け、その後5年程余命を保ったが、結局脳に転移し、脳腫瘍で亡くなった。また、義母は一週間程前、やはり胃ガンの手術を受け、現在術後の様子を見ている所である。そして、双方共、患者やその家族にとっても「がんとどう向き合うか」は重要な課題である。

父の場合は、母がまだ動ける年齢だったので、実家の病院に掛かった。手術は幸いに成功し、その後は定期健診と薬(抗ガン剤ではない)を飲む程度で、後は本人の好きなようなように暮らした。脳腫瘍で再入院するまで、私から見て充実した晩年を過ごせたと思う。義母の場合は、義父共々年齢が行っているせいもあり、二人とも私の家に迎える事にした。手術後、医者からは「外科的対応はこれで終わりです。後は術後の経過を診て、抗ガン剤を飲むか否か決めるだけです」と言われた。飲むかどうかは、患者本人の意志で決めるとの説明があったが、言葉の端々には「飲んだ方が良いです」との意向が窺えた。これに対して「飲みません」と患者から言うのは難しい状況だ。ガンのため、生活環境は変り、殆ど必然的に抗ガン剤を飲む事になって、患者から見て「向き合う」ための選択肢はあるのだろうか。単に精神的に「向き合う」しか方法は無いのであろうか。

患者と医者、あるいはその他の機関(医者が個人で全て対応するのは困難だと思うので)が共にガンと向き合う体制が必要なのではないかと思った。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 最高のかかりつけ医に会えた。, 2007/9/30
By 
正義の味方 (日本) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: がんとどう向き合うか (岩波新書) (新書)
医師も患者本人も、「選択と決断」は難治性がんであればあるほど難しい。医師も悩み後悔し、患者も最終的に個人で最後の決断をせねばならない。難治性がんに直面し、根治術を選ぶか、姑息的な保存治療を選ぶか、解なきところに解を求める、本当に考えさせられた。遺伝情報の伝達、転写、翻訳というがん細胞の一連の流れ、転移、再発がん、化学療法、放射線療法については参考になり、また特に膵臓がんや胆道系がんや肺がんについては気をつけねばとはっとさせられた。しかし本書を読み最も考えさせられたのは患者と医師の関係や、医師の考え方の重要性であった。患者のQOLを考えている医師、患者の希望を絶ってしまう権限をふるう医師、患者が最終的な選択と決断をするに、再発のリスクを正確にはっきり告げてくれる医師、こういう医師の見極めが患者自身に求められ、それが自分を救う術かもしれない。地域のかかりつ医の重要性も知ったことで、参考になること満載の真面目な良い書であった。
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5つ星のうち 5.0 ガンになる前となった後に読むべき書, 2009/7/9
レビュー対象商品: がんとどう向き合うか (岩波新書) (新書)
 ガンは怖い病気だ。そして専門医が日本ではあまりにも少ない。5年前、初期ガンと診断された義父が、ガンセンターで開腹したらなんと末期であり、切除もできずそのまま閉じられ、1年弱の余命をただ見守るしかなかった私にはその経験がトラウマになっている。
 看病の間、ガンに関する書物を貪るように読んだ。WHOのガン疼痛緩和ガイドブックから、第一線の専門医の本、はてはキノコを原料とするガンを消滅させる?健康食品のPR書の類いまで。
 しかし、どの本を読んでも、ガン患者がどのように苦しみ、それに対し家族が対応すべきか、明解な回答は得られなかったと言っていい。
 
 だが、この本を読んで私のトラウマが、日本の医学に対する認識が大きく変化するのを強く感じた。現役の医者として、自身もガンで苦しむ患者として、著者はガンに対しどう向き合うべきか、冷静な目で、そして客観的に日本のガン医療の現実を描ききっている。
 著者は、ガン医療の現実を決して楽観視してはいないし、将来に夢を与えることもしていない。単に医療手段をどう選ぶかという視点を超えて、自分の人生の最後をどう生きていくかを問いかけているのだ。

 ガンと診断されたら、本人も周囲も冷静でいられなくなり、時には医学への不信から怪しげな代替医療業者の餌食にもなりかねない。ガンに対する冷静な対応を期するためにも、私はこの本を「ガン対応指南書」として座右の書としたい。
 最後に著者がガンを克服され、続編を上梓されることを待望します。
 
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