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なんでも、近藤氏とは、「抗癌剤には効果が無い」と否定している問題の人物らしい。読んでいるうちに、私も近藤氏に対して腹がたってきた。平岩氏のように、認可されていない薬をつかってでもなんとかして癌を治そうとしている熱血医師がいるのに、なんたることだ、と。平岩氏に同情してしまった。
そこで、近藤誠氏の「患者はがんと闘うな」等著作を読んでみた。
結論は、近藤氏の圧勝だと私は思った。180度の転換。
平岩氏は論理的でない。近藤氏は論理的。平岩氏は一見患者の立場にたっているかに見えるが、真に患者を思い遣っているのは近藤氏だと感じられた。
平岩氏の書いたこの本について不審に感じた点は4つ。
第一に、平岩氏は何人かの患者の例を挙げているが、全体としては何人の患者を治療してそのうち何人が完全治癒したのかが明らかにされていない。
第二に、例えば平岩氏がP122で薦めているコンセプチンという海外の薬にしても、「心筋障害で心不全になることがあり」「肺に影響を与えて致命的な呼吸障害を生じ」「致命的なアレルギー反応を起こすことがあり」等の副作用に耐えてまで「15%の患者が癌の縮小を認めるか、あるいは癌が消失するに至りました」程度の効用は全く必要ないと思ったという点。更に自己負担だから、毎月何十万、何百万もの莫大な薬代がかかる。つまり冷静に考えると、平岩氏の薦める治療法は自分はとてものこと、選択する気になれない。
第三に、自分は副作用で苦しみながら死ぬより、家族と団欒して死にたいと考えるという点。但しこれは人によると思う。告知を受けた後、「癌と闘うこと」自体を生きる目的にできる強い人は平岩氏に共感できるかもしれない。私自身は弱い人間なので、そんな暇があったら家族とのんびり過ごしたい。
第四に、文章が情緒的で、かつ話があちこちに飛んでは戻ってくるので読みづらい。また、余程含むところがあるのか、近藤氏に対して子供のように何度も悪口を書いている。それでいて、全く近藤氏に対して筋の通った反論がなされていない点が不愉快。近藤氏に異議があるなら、悪口を書くのではなく、平岩氏自身の化学治療方法は他の治療方法より優れた結果を示し、近藤氏の理論が間違っていることを科学的に示せばよいはずだ。
実は、始めてこの本を読んだときは平岩氏に診てもらおうかと考えた。しかし今は、そうは感じていない。
但しこれはあくまでも私個人の主観的な意見である。
ともかく、癌に関する本は沢山出ているので、それらを買い揃えて、じっくり自分で自分の治療法を決めるしかないと思う。専門家によって意見が全く違うこともわかる。
治療の利益・損害主体は自分自身なのだから、治療を優先するか、緩和を優先するか等を決められるのも自分だけである。
癌の場合、調べ考える時間はたっぷりあるのだからそれをやらない手はない。
最後にひとつ。平岩氏の素晴らしいところは、告知を必ず行っている点だ。告知がなければ、こうして主体的に問題に取り組むことはできない。その点は、大いに評価する。
もともとメールマガジンを編集したものなので
つながりが悪いところはありますが
個々のパラグラフでの主張は納得できます
「がんに総論はない。各論があるだけ」
私なりにどのように戦うか勇気が湧いてきました
同じ戦場にある身として
「傷付いた人に肩は貸すけれども同情はしない」という主張にも納得
患者として読んでよかった本です
近親者にも読んでもらいました
もともとメールマガジンを編集したものなので
つながりが悪いところはありますが... 続きを読む
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