僕にとって、B&Bは子供の頃のヒーローです。ちょうど、ビートたけしや島田紳助らを知ったのも、80年代前半の小学生の頃。おもしろい「おにいちゃん」たち的な存在でした。志村けんもかな。そんな洋七さんの、高校卒業から現在までの回想を読んで、郷愁にも似た気持ちになりました。
この本を読もうと思ったきっかけは、TVドラマで泉ピン子主演の「がばいばあちゃん」を見たことでした。このドラマでは懸命に生きる少年洋七はもとより、貧乏で母ちゃんにもはぐれて暮らしてる少年を、励まし育てているがばいばあちゃんの、強烈な個性と人間的な温かさに感動させられました。
今回、ばあちゃんはそんなに出てきません。陰に陽に励まし、支えてくれる存在ではあり続けているのですが、洋七さんの若い頃の思い出が中心です。
下積み時代の苦労も、逆にいいなあと思ってしまうほどの明るさが、作品全体のトーンとなっていて、読んでいる僕も逆境に負けちゃいけないと思わされました。人の人生は一様ではなく、夢も含めて何層にも重なっているんだなって思います。そして、自分が好きで納得のいくものを仕事とすることが、いかに幸せなことなのかと思いました。