韓国の絵画家ジェホンさんが著し2004年度スイス・エスパス・アンファン賞を受賞した類稀なる傑作絵本です。この絵本は、朝早く町へ豆を売りにでかけたかあさんの帰りを待つ兄トンイと妹スニが川辺で待つ間のひと時を描いた物語ですが、素朴なストーリー自体には大きな変化もなく淡々と進みますが、やはり何よりも自然の景観が見せてくれる別の顔に驚かされ、岩が作る表情豊かで大迫力の絵に自然と溶け合った神秘的な何かを感じて深い感動を味わわせてもらいました。この6枚のかくし絵は実に良く出来ていて、こしらえ物だとわかってはいても自然とぴったりと調和したその鮮やかさに息を呑み、唯々感嘆するしかありませんでした。岩と水面に映るかげが丁度左右対称になって絵を描く技法が素晴らしく、百聞は一見に如かずといいますしあなたもぜひこの絵本を手に取って神秘的な隠し絵を実際に見て確かめ感動を味わって頂きたいと強くお奨め致します。