薬についての本ですが,その体内動態に話題を絞ってわかりやすく書かれています.それはすなわち,製薬メーカーが薬の開発研究をするときに,どんなことに気をつかっているかにも通じることだと分かります.これを読むまで1日1回の薬はそういう性質を持った薬剤がたまたまできたんだろうかとしか思ってなかったのですが,実は長時間持続して作用させるために,体の中の邪魔者をどうやって通り抜けるか,または利用するかを細かに考えられているのだと理解しました.説明に来るMRさんとの会話も1段深いところでできるようになります.(薬学の勉強をちゃんとやっていたら分かっていたことかもしれませんが)
日本発の画期的な技術も紹介され,これから出てくる新薬が楽しみになりました.