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からごころ―日本精神の逆説 (中公叢書)
 
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からごころ―日本精神の逆説 (中公叢書) [単行本]

長谷川 三千子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

戦後世代の大東亜戦争論として論壇に新鮮な衝撃を与えた話題作を初めとして、日本人なるが故に自己断罪し、「国際化」を呼ぶその逆説的な構造を解明した力作評論集。

登録情報

  • 単行本: 218ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1986/06)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4120014894
  • ISBN-13: 978-4120014895
  • 発売日: 1986/06
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 337,621位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 4.0 漢意(からごころ)とやまとごころ 2008/8/6
By blackstar トップ1000レビュアー
  女性哲学者が、本居宣長の言うところの「漢意」を明快に斬って「日本人」のアイデンティティを論じた表題作ほか、1980年代初頭に著した論文集。その論旨は小気味いいほど明快である。

 「からごころ」を例にとると、漢字という表意文字を借りて古代の日本人は日本語を作り上げたが、その中に当人たちが意識しないまま「中国文化」を入れている。言語学的な説明から始まり、明治時代に「文明開化」と称した西洋化を論じ、つまりは「アメリカ属国化」を嘆いているのではないだろうか。

 他にも、「細雪」の女性像を読み込むことで「やまとごころ」を論じ、原爆文学「黒い雨」を語り戦後の「敵の存在」の消失、あるいは無視を語る。その筆致は力強く、数学的に構築されている。
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22 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 日本のねじれに目を向けるために 2003/10/26
 このなかの、第一論文「からごころ」に書かれているような、日本人がどのように漢文を受容したかについての記述には正直言って、驚いた。よくよく考えれば、そうなのだ。漢文の持つ音の感覚を抹殺してしまったのだから・・・。この論文の中のメインテーマ、私たちがアイデンテティを追い続けるほど、そこから乖離してしまうという逆説も面白い。

 さらに、この本に収められた「やまとごころと『細雪』」という論文は小谷野敦が指摘したように、記述の疑わしさを留保してもなお、美しい。
 全体としてみて、優れた本だと思う。

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