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からくり民主主義 (新潮文庫)
 
 

からくり民主主義 (新潮文庫) [文庫]

高橋 秀実
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 620 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

沖縄米軍基地、諌早干拓、原発銀座、新興宗教等々。マスコミで報じられる問題の、実際のところはどうなのかを検証。戦後民主主義のひずみが浮き彫りにされていく。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

賛否入り乱れる基地問題!「反対」で生計を立てている人もいて、ことはそう単純ではありません。民(みんな)が主役の民主主義は、でも実際に現地を訪れると、その「みんな」が意外と見つからないのです。「世論」、「国民感情」、「国民の声」の主は誰か?米軍基地問題、諌早湾干拓問題、若狭湾原発問題―日本の様様な困った問題の根っこを見極めようと悪戦苦闘する、ヒデミネ式ルポ。

登録情報

  • 文庫: 354ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/11/28)
  • ISBN-10: 4101335540
  • ISBN-13: 978-4101335544
  • 発売日: 2009/11/28
  • 商品の寸法: 15.2 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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33 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By しおぴー VINE™ メンバー
形式:単行本
10編の短いルポ集。統一教会、諫早湾干拓問題、沖縄米軍基地問題など、世間を大きく騒がせたものもあれば、小さな親切運動、白川郷の実態など、小ネタもある。

全てに通底しているのは、TVなどマスメディアでは、賛成派と反対派が明確に対立する、というわかりやすい図式が流布しているが、調べれば調べるほど実は利害関係は錯綜しており、そんなに単純に割り切れないことがわかる。

例えば沖縄基地問題であれば、反戦地主はよく話題に上るが、実は地主の中ではほんのわずかの割合(全体の0.4%)に過ぎず、残りの大多数は「地代をくれるから、基地は存続して欲しい。ヘタに返還されても使い道がない」と思っていること。さらに、盛り上がっているように見える基地反対活動も、参加者の多くは現状維持派が「動員」で有無を言わさず参加させられており、「反対運動が適度にあれば、地代がその分上乗せされて地主はより儲かる」という構造が維持されている。

また、地域の全戸に配布されるはずの共有地の地代についても、それを受け取ることができるのは代々沖縄在住の旧住民だけに限られており、最近の移住者には全く配分されない。そのため旧住民と新住民の間には深い溝が存在していること。などなど、調べれば調べるほど事実は複雑怪奇となり、誰が誰のために基地反対運動をしているのか、よくわからなくなってくる。

限られた時間しか使えないTVが典型だが、そういった複雑な事情をどんどん捨てていき、わかりやすい対立構造だけを示してしまうと、ものごとの本質が見えなくなる。全ての解決策は両極端の白か黒かではなく、その間にある白より、もしくは黒よりのどの点に置くか、という事のはずが、白黒どちらかしか選択肢が無いように見えてしまう。残念ながら、そんなに世界はカンタンじゃない。

このレビューは参考になりましたか?
27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sb501
形式:単行本
諌早湾や上九一色村・原発・沖縄の軍用地など、反対派と賛成派の対立として報道されてきたテーマの現地の声を丹念に拾っています。現地の混沌や、マスコミの報道と異なる見方のオンパレードで面白かった。
また、"小さな親切運動"の現状をまとめた一章は、真面目を真面目に行うことのいかがわしさをユーモラスに描き、楽しめました。

文章も読みやすく、すべての方に薦めます。

このレビューは参考になりましたか?
34 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
終章とあとがきを兼ねた、「からくり民主主義」という章に、こうある。
タイトルの『からくり民主主義』は、「からくり民主ー主義」であり、「からくりー民主主義」ではないと。
主役を、「個人」にではなく、「みんな」にするために使われる「からくり」。架空の存在である「みんな」を形成する「からくり」。

「わたしの主観的な考えではなく、みんなのことを考えると…」と発言することは確かに正しいし、そのように考えることが「社会」を構成するために必要であることは間違いない。
ただ、ときに、主語を「みんな」とすることで、反論の機会を与えなくするその方法に、筆者は「おかしさ」を感じているのだと思う。

「統計では、過半数が…」、「国益のために…」、「事故が起きる確率が高く??周囲に居住する住民のために…」云々。

多くの方がレビューで書かれているように、この作者はけっして「いいきらない」。「こちらが正しい」と断定しない。
よく考えればわかることだが、「第三者」が、当事者ですら混乱している現象に対して、明確な評価などできるわけがない。

「自分はこう思う」と、意見をいうことなら簡単かもしれないが、事実に忠実であればあるほど、データを多く集めれば集めるほど、二元論的ないいきりは難しくなる。

どの章もおもしろく、考えさせられる。そのなかでも特に、わたしが「ピコーン」と感じたのは、
第一章「親切部隊:小さな親切運動」。
第六章「反対の賛成なのだ:沖縄米軍基地問題」。

第九章「ぶら下がり天国:富士山青木ヶ原樹海深訪」。
終章「からち?り民主主義:あとがきに代えて」。

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投稿日: 15か月前 投稿者: mode
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事実とは
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投稿日: 2009/12/5 投稿者: まめたぬき
妙味ある現地取材レポート
 この本には、序章・終章と10のレポートが掲載されているが、それらは2つのタイプに分けることができると思う。... 続きを読む
投稿日: 2009/12/1 投稿者: mfhty
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