第1~3話はご町内の話が中心だったが、第4話「地球の危機」は異彩を放つSFモノだ。
ヒロインゆりえが、神様になって初めて行う仕事、それが「世界初の火星人との接触」という、いきなり地球の存亡に関わるほどの重大な任務になってしまう。これまで3話をかけて地味ながら丁寧な作劇を積み重ねてきただけに、ここに来ての大がかりなSF展開には跳躍力がある。
さてゆりえが向かうのは東京、それも国会議事堂。
それを出迎えるのは内閣総理大臣。すだれ頭スタイルに惜しみない合衆国への敬慕を込めた人物像は、まさに「浮沈空母」や「ロンヤス」で一世を風靡したあの人がモデルだ。
総理は、危機回避にゆりえの助力を求めるが、内心では火星人を政治的に利用する事しか考えていない。
ここへ来て初めて「汚い大人の世界」が眼前に立ちはだかるわけだが、それに対するゆりえは、あくまで少女らしく誰も傷つけずに解決を図ろうとする。
リアル路線のドラマでは落としどころが難しいテーマだが、本作はあくまで「中学生」「神様」を基調とするイノセント・ファンタジーの世界なので、ゆりえ様の素晴らしくも可愛らしい神様能力によって、事態はすんなり解決し、ほのぼのとしたラストに向かう。
ストーリー展開の詳細は省くが、このような「ミッションもの」の扱いは、さすが「R.O.D」で名を馳せたスタッフだけあって上手い。
さて、かように高く評価した第4話だが、同種の大仕掛けなエピソードは第8話「時の河を越えて」まで待たねばならない。この辺りのバランスは、「かみちゅ!」の本筋はあくまで学園・日常モノである、という強い自覚が読みとれて好感が持てる。シリーズ構成をきっちりと踏まえたドラマ作りと言えるだろう。