高校時代に好きだった女の子が 僕の誕生日に贈ってくれた本である。その事実だけで 星が5つになってしまう感傷を許されたい。
嬉しくて 訳が谷川俊太郎であったことに気がつくのに数年かかったような記憶がある。敢えて言うなら この本の手柄は かみさまに手紙を出した子供たちであり 谷川俊太郎が詩人として特別な訳をしているわけではないと思う。
子供たちがかみさまに出した手紙の内容は 子供らしい正直な内容で それを大人が読むとどきっとするという仕掛けになっているわけだ。自分も昔は子供であった癖に それを僕らは忘れがちだ。
当時の自由な考え方は その後「大人になる」という美名の下に 喪われてしまい こうやって改めて読むと 自分が喪ってきたものが解るのだと思う。
ところで 貰った本自体は今は手元にない。結婚であるとか 海外転勤であるとかの際に無くしてしまったのだろうか。それも「喪ったもの」になってしまった。