斬新な題材や切り口で魅せる漫画が多いモーニング誌に新たな話題作が登場しました。
その単行本がこの度発売された訳ですが、その題材はなんと「歌舞伎」。
歌舞伎と言えば、日本を代表する文化の一つでありながら、我々現代日本人の多くにとって、身近でないのもまた事実。
そんな歌舞伎を題材にした漫画だけに、どういった展開で魅せるのかが大変興味深かったのですが、これがまた面白い!
駆け出しの役者である新九郎が、血筋と家柄を重んじる歌舞伎界において、その類い希なる才能と数奇な運命によって揉まれ、そして成長していく様が大まかなストーリーです。
第1話の導入部における、浮世絵風のタッチから徐々に従来のタッチにフェードしていく見せ方がまず面白いですね。
そして、ここぞという見せ場で登場する水墨画風の見開き絵がまた見事。
歌舞伎という物を名前くらいしか知らなかった私ですが、気が付いたら何の違和感もなく読みふけっていました。
どこか剽げた感じの漂う主人公・新九郎をはじめ、厳しいけど弟子想いで憎めない師匠や、名門の家柄故に重圧に苦しむライバルなど、実に魅力的なキャラがたくさん登場します。
時折歌舞伎に関する解説もあったりしてなかなか興味深いです。
題材故に身構えてしまうことなく、まずは読んでみて欲しいオススメの一冊です。