人はたいてい、何かやっかいなことを抱えている。「何もないよ」という人もいれば、「ありすぎて、もう何が何だか」という人もいるだろうけど、まず、いくつかのイヤな人や物事があり、また、唐突に遭遇してしまうこともあるだろう。
しかしこの、自然豊かな岩手に住む白ねこ(部分的に茶色)=シロの表情ときたらどうだろうか。そりゃあ、ねこにはねこの、さまざまな事情があったりもするのだろうが、頭に何をのっけられても、されるがままの泰然自若。体内で“いい湯かげん”ぐらいのあったかさ/涼しさがキープされているのか、もはや形容不可能なまでに絶妙な、なんともいい表情を見せてくれている。存在感の方向性としてはちょっと違うのだが、この「ま、細かいことはいいからいいから、気にしないでブワーッと」的な感じ。これは、かつて植木等さんが演じた一連のキャラクターにも通じるもののような気がしないでもない。
少なくとも、シロの顔を見ているだけで、かなりしあわせな気分というか、気がラクになってくるのは確かだ。
自分用に、プレゼントに、お見舞いに、「もう一冊買えば送料無料になる」、という時の「もう一冊」にもおすすめ。
オールカラー。実写版パラパラマンガつき(シロが動く!)。