- 【 講談社ストアはこちら 】 - 西尾維新最新作『恋物語』やAKB48の『指原莉乃1stフォトブック』など今人気のタイトルや特集は講談社ストアへ。
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
27 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
久々に感動した本,
By
レビュー対象商品: かけがえのない人間 (講談社現代新書) (新書)
第2章までは、自分はかけがいのない存在だと思えなくしている社会に対する批判、というよりも怒りが中心となっています。確かに今の社会のあり方に問題があるのは事実でしょうが、私自身は、社会のあり方に怒るよりも、自分の意識のあり方を変える方が問題解決につながるという考えを持っているので、この部分にはそれほど共感できませんでした。しかし、「自分はかけがいのない存在なのだと思っている人は、情けない行為ができなくなる」という趣旨の部分を読んだあたりから、「この人は本物だ」と感じはじめました。 上田氏は「ネガティブな経験こそが、自分のかけがえのなさを実感する重要な出来事なのだ」と述べ、悩みの多かった過去を赤裸々に語り出します。その率直さ、真摯さが、「私はいま、その数々のネガティブなことに、心から感謝しています。」という言葉に説得力を持たせています。 「誰かのことを深く愛してしまった時、私たちは初めて、『自分の中にこんなに愛する力があったんだ』と気づくのではないでしょうか。」という言葉には、私自身の経験も重ね合わされて思わず目頭が・・・。 きれいごとに過ぎないと片づけられかねない内容ですが、私は、この人は本気で『みんなかけがいのない存在なんですよ』と伝えたいのだと確信しました。
24 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
怒れ!怒れ!,
By ほっぷにくにく (北海道札幌市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: かけがえのない人間 (講談社現代新書) (新書)
総理大臣も合衆国大統領だっていつも複数人の候補者がいてすげ替え可能なのであるから私たちなんて砂漠の砂粒のような存在なのだろう。確かにそうなんですが、瓜二つまったく同質な人間もいないというのも真理な訳です。唯一無二なのに交換可能。いつだって世間は矛盾だらけだし、いつも我々はダブルメッセージをたたきつけられる。そんな中で、自分に折り合い付けて生きている姿が著者の書くところの存在感がない空ポジティブエネルギー切れ人間なのでしょう。 「もっと怒れ!!怒っていいんだよ!!!」と著者のインド体験で学んだ自己表現や自己主張の大切さを尊びなさいというところは学ぶべきところがあると思います。読みながら「私も喋り声小さいな〜」「今の自分を振り返ると、なんか気持ち悪いヤツになってないか…」とか日本で暮らす私を顧みるキッカケをくれる本でした。 インドで鬱屈した感情を振り払い、人間らしい感情表現ができるようになった著者が日本に帰ると、時の経過と共にまた元気を失い「日本人」になっていくという話が非常に面白かった。元気を補充しようと世界のあちこちにいってはまた日本に戻りお仕事しながら「日本人」に戻っていく。そしてまた元気を貰いに海外旅行。「旅行」にアディクトしていくという現代人が自己の感情を変えるのに、他の要因が必要という点が浮かび上がる。 感情という「内のもの」を変えるのに「外のもの」が必要とは。本の中では旅行だが、甘いものや塩辛い食べ物。アルコールにカフェイン、音楽読書に映画観賞。スポーツにセックス。行き着くところは犯罪行為に禁止薬物依存など、ただ自分の気分を変えるためだけのものが現代にはあふれているし、また高額で取引されている。 感情なんて内なるものは、自分勝手に内々に静々と自分一人で変えられないのだろうか。 旅行先で「元気」を貰って帰られるんなら元から元気なんじゃね〜の?と読みながら考えてしまった。人間らしい感情を根こそぎ奪うような社会構造や風習がこの日本というお国柄なんだとしたら日本は怖い国である。住んでる我々を幸せにしない国だ。 そんな中でいかに元気にこの日本でいきていくかを読む者に考えさせてくれる本である。働いても金くれない非正規雇用の問題など海外ではかならず暴動が起こる。お店なんかメチャクチャにしたり、火つけに投石行為がTVで放映されている。「無茶するな〜」なんて思ったが、不思議とこの日本では過度な暴力行為に走るような暴動など起こらない。こんな大人しい国民など政府は恐れないだろう。政府に国民はなめられている。 やはり我々は「怒る」べきなんだろうな〜。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
一見ただの「癒し本」に見えるが、実は結構ハードな内容。,
By
レビュー対象商品: かけがえのない人間 (講談社現代新書) (新書)
一見ただの「癒し本」に見えるが、「自己を確立せよ」「社会変革のために一歩踏み出せ」という結構ハードな内容。「空気を読んでばかりいたって、日本社会で生きていく息苦しさからは開放されないよ」という話。著者は、物事の正誤や良し悪しが(神ではなく)「世間」によって決められる日本社会が(出来の良い人間が出来の悪い人間の面倒を見る、という意味での)共同体性を失ってしまった現在、人々は「他者から評価されなければ、社会から切り捨てられてしまう」とビクビク生きている、と言う。自分自身を「かけがえのない人間」だと思えない現代日本人は、そんな社会のあり方に異議を唱えるどころか過剰に適応することによって、息苦しい社会の維持に(図らずも)貢献してしまっている。この悪循環から抜け出すためには、どんな人間も他に代え難い価値を有することを認識し、「個々人の『かけがえのなさ』を感じさせてくれないこの社会はおかしい」と声をあげるべきだと説く。そのように行動を起こすことで、「揺らがない自己」がますます強化されていくと言う。 読んでいる途中で、著者が「癒し」について研究してきた文化人類学者だということを知った。そうだとすれば、私としては人文・社会科学者として書いた他の本も読んでみたいと思う。例えば、「私たち一人ひとりが自分の『かけがえのなさ』を回復すれば、この社会はぜったい良くなると信じているのです。」(213ページ)とされてしまうと、私としては納得できない。「社会の共同体性をどうやって取り戻すか」というのはまさに社会科学の問題であって、それを個々人の意識や行動のあり方とのみ関連づけるのであれば、本書には社会科学的な視点が抜け落ちてしまっていると言わざるを得ない。 ただ、本書の中には直感的に正しいと思えるような言葉がたくさんあったのだ。だからこそ、それを論理的に説明して納得させて欲しい、と思う。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|