ヒロインそれぞれの日常に焦点をあてた短編集です。
登場順は、六道、米倉、錦織の妹・梢、そして真打ち・輝夜真央です。各話のヒロインに錦織がからんで、他のヒロインが脇を固めるという構成です。
ストーリーは、それぞれのヒロインの「裏面=コンプレックス」を主題にコミカルに描いています。本編では、錦織の裏面(ハラグロ)ばかりがクローズアップされているので、これら短編を読むと各ヒロインのキャラクターに対する愛着が増すのではないでしょうか。
第4式までの進行を引き継いでいるので、どの話も要するに「錦織ラブ」なんですけれど、だからといって本編と大きく雰囲気が変わるわけではなく、無駄にライバル心むき出しのハーレム展開…という、ヒロインの数が多いラブコメの最近の「既定路線」とは一線を画しています。
ただ、妹・梢パートだけは前述の内容から大きく外れて、より「残念さ」が増してハジけていますが。(笑)
当初、真央のキャラが「涼宮ハルヒ」とかぶっていて、物語の先行きに不安がありましたが、ここまで安定したシリーズになっているのは作者の技量の高さではないでしょうか。