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世を避けて忍ぶ村里――。かくれ里には、美しい自然や歴史、信仰に守られた神秘の世界が存在する。人里離れた山奥ではなく、街道筋から少し離れた場所や新たな道路の建設によってさびれてしまった古い社や寺などが現在の「かくれ里」なのである。吉野、葛城、伊賀、越前、滋賀などの山河風物を訪ね、自然が語りかける言葉に耳を傾けると、日本の古い歴史や伝承、習俗が伝わってくる。そこでは、思いもかけず美しい美術品が村人たちに守られてひっそりと存在していることもあるのだ。
本書は、能、絵画、陶器などに造詣が深い白洲正子ならではの紀行エッセイ。能に橋掛り、歌舞伎に花道があるように、目的地にたどり着くまでのいわば「道草」のなかで、さまざまな発見があり、ドラマが展開していく。油日、滝の畑、宇治田原、宇陀の大蔵寺…。彼女がかくれ里をめぐる歴史探求の旅には、単なる寺社拝観や史跡探訪エッセイとは異なった趣やおもしろさがあるのだ。(猫濱奈緒) --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。
出版社/著者からの内容紹介
世を避けて隠れ忍ぶ村里――かくれ里。吉野・葛城・伊賀・越前・滋賀・美濃などの山河風物を訪ね、美と神秘のチョウ溢(チョウイツ)した深い木立に分け入り、自然が語りかける言葉を聞き、日本の古い歴史、伝承、習俗を伝える。閑寂な山里、村人たちに守られ続ける美術品との邂逅。能・絵画・陶器等に造詣深い筆者が名文で迫る紀行エッセイ。
--このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。
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内容(「BOOK」データベースより)
高度成長に沸く時代、近江、京都、大和、越前の「かくれ里」を歩き、古典の美と村人たちの魂に深々と触れた白洲随筆の代表作。初版から39年を経て、カラー写真と地図を大幅に増補した待望の新版完成。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
白洲 正子
1910年東京生まれ。幼い頃より能を学ぶ。十四歳で米国留学し、28年帰国、女性として初めて能舞台に立つ。29年白洲次郎(1902~85)と結婚。43年、初の著書『お能』を刊行。以降、古典文学、工芸、骨董、自然などについて随筆を執筆。『能面』『かくれ里』(ともに読売文学賞受賞)など著書多数。1998年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1910年東京生まれ。幼い頃より能を学ぶ。十四歳で米国留学し、28年帰国、女性として初めて能舞台に立つ。29年白洲次郎(1902~85)と結婚。43年、初の著書『お能』を刊行。以降、古典文学、工芸、骨董、自然などについて随筆を執筆。『能面』『かくれ里』(ともに読売文学賞受賞)など著書多数。1998年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)