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かくれさと苦界行 (新潮文庫)
 
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かくれさと苦界行 (新潮文庫) [文庫]

隆 慶一郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

徳川家康より与えられた「神君御免状」をめぐる裏柳生との争いに勝ち、松永誠一郎は色里・吉原の惣名主となった。だが、一度は敗れながら、なお執拗に御免状を狙う裏柳生の総帥・柳生養仙の邪剣が再び誠一郎に迫る。加えて吉原を潰すべく岡場所が各所に乱立し、さらに柳生の守護神・荒木又右衛門も江戸に現れた。ついに吉原と裏柳生全面対決の時が―。圧倒的迫力で描く時代長編。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

隆 慶一郎
1923‐1989。東京生れ。東大文学部仏文科卒。在学中、辰野隆、小林秀雄に師事する。編集者を経て、大学で仏語教師を勤める。中央大学助教授を辞任後、本名・池田一朗名で脚本家として活躍。映画「にあんちゃん」の脚本でシナリオ作家協会賞受賞。’84年、『吉原御免状』で作家デビュー。’89年には『一夢庵風流記』で柴田錬三郎賞を受賞。時代小説界に一時代を画すが、わずか5年の作家活動で急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 532ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1990/09)
  • ISBN-10: 410117413X
  • ISBN-13: 978-4101174136
  • 発売日: 1990/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
後水尾院に落胤と認められ、色里 吉原の惣名主となった松永誠一郎と、『神君御免状』を執拗に狙う幕府老中 酒井忠清との戦いを描いた、「吉原御免状」の続編です。

剣の技に天賦の才を持ち、立場ゆえに人を斬らざるをえない松永誠一郎、前作で修羅の道を生きる覚悟を決めたとはいえ、それでもまだ煮え切らない態度に歯がゆさも覚えますが、「人殺し」と「勝負」を全く別物にとらえ、「勝負」では一切手を抜かず全力で相手を倒しにいく剣士としての生き方は潔く格好がいい。勝負の相手も、すでに死んだと思われていた鎰屋の辻の仇討ちで有名な荒木又右衛門に、片腕を斬られ復讐の鬼と化した元裏柳生の総帥 柳生義仙と錚々たる顔ぶれ。これだけそろっておもしろくないわけがないでしょう。前作同様、吉塊??の隠された真の姿や天皇と流浪の民との関係など各所で問題が提起されていて、深読みすればいくらでもできるのですが、そんな難しいことは措いておいて剣豪小説としても充分に楽しめます。
「吉原御免状」から登場していた主要人物が次々と死んでいき、一つの時代の終わりと新しい時代の到来を感じさせる本作、解説によると作者はこのシリーズを四部作にするつもりだったそうで、第三部の構想もほぼ固まっていたとのこと。作者の急逝が全くもって悔やまれます。

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By
形式:文庫
故・隆慶一郎「吉原御免状」の続編。

悲しくて、切なくて、涙がとまりません。
男女わけ隔てなく、登場人物全員が文句なしで格好いい。

身分であったり、血筋。生まれながら人間が背負い込む宿命。その中で、それぞれが果敢に織り成す人生。人間の力では、どうしても抵抗しようがない宿命に、正面から向かっていく全ての登場人物に惚れてしまいます。

文芸作家として5年で急逝した隆慶一郎。
幕府の吉原対策として建てられた上野寛永寺を舞台に予定されていた3部作目が惜しまれる。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「吉原御免状 」の続編。
<これが遂に覚者になれなかった男の、成れの果ての姿か>
今作から登場する荒木又右衛門の哀切の念。相手と自分の命をやりとりする中で、積み重ねてしまう愚行。
人物として一種爽やかなだけに、余計にその悲しみが迫ってくる。
荒木又右衛門と幻斎の死に様。
作中の人物以上につまらぬ愚行を積み重ねている自分は、果たしてどんな死に様を見せるのか。
それでも「無益な行為にも、結着はつけねばならぬ」。
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