「かあちゃん」は、あの「がばいばあちゃん」の娘である。
つまり、「がばいばあちゃんの娘も、やっぱりがばかった」というお話、ということになろうか。
このシリーズでは、「がばいばあちゃん」の言葉や行動の一つ一つに、驚き、笑い、時に涙してきたが、この一冊も、読者の期待を裏切ることなく、驚きと笑いと涙に満ち、切なくも温かい気持ちを届けてくれる。
幼い頃の著者が、どれほどかあちゃんに会いたかったか。
そして今もなお、天国のかあちゃんに、どれほど会いたいと思っているか──。
マザコンなどという代物とは違う、この深い親子愛は、もしかしたら、今の日本の社会から次第に失われつつある大切な価値観をも象徴しているのかもしれない。
何はともあれ、楽しく読めてほろりとさせられる、心温まる一冊。