5年前、夫が自営業になるというので、「しばらくは赤字になるから、毎月生活費を稼ぐ手段を身につけなくては!!!」と、まだ生まれたばかりの赤ちゃんを抱えた私は、手持ちのマンションを売って、株式投資を始めました。
マンションを売った直後、税理士さんに不動産投資と株式投資、どちらがいいか相談したのですが、「何もしない方がいいですね」の一言で、自分で決めるしかないと株式投資に全額投資しました。
もちろん、素人が手をだして成功するはずもなく、4年間で全部資金をなくしてしまいました。
この本には、大金を入手して、友人に株式投資を勧められた女性の話がでてきます。
博士の回答は「全部なくすのが目に見えています。大部分は残しておいて、少しだけ投資に回すことです」。そのアドバイスに従った女性は、自分の投資したいという欲求も、資産を守るという大事なことも、両方を達成することができました。
資産を築く方法として、本当にまっとうなことが出てきます。
1.毎月の収入の10%を貯金すること。
2.それを3ヶ月ごとに10%ずつ増やしていき、収入の2ヶ月分まで貯め、絶対に手をつけないこと。
3.次に別な口座に同じ額だけ貯金し、年3〜6%の利益の出る、元本が確実な投資を始めること。
4.その投資口座がまた2ヶ月分の収入になったら、また新たに貯金を始め、年5〜7%の利益のでる投資に回す。
5.その口座も2ヶ月分の収入がたまったら、今度は、リスクのある小型〜中型の株式投資を始めても大丈夫。
ポイントは、「まず、自分に支払うこと!」「段階的に足下を固めていくこと!」
借金の返済や、生活費のために先にお金を使って、残ったら貯金、なんてことは絶対にしないこと!
本に経験談が載っていますが、「貯金を先にしても、不思議と支払いは今までどおりできた!」ということ。博士自身も、従業員より自分にまず最初に給料を支払うようにしたら、とたんに財務状態も社員の定着率も上向きになったそうです。
私は4月から会社員として働きだしたのですが、毎月、給料がもらったその日のうちに請求書の支払いで全部なくなっていた状態でした。
この本を読んで、今月から、夫がいくら文句を言おうと、夫婦仲が悪くなろうと、絶対に貯金に回しています。(博士も、最初2〜3回、必ず貯金できない理由が出てきて試されることになる、と言っています)
また、「早くお金持ちになろうと急がないこと!!」ということが繰り返し述べられています。
確実な資産を築きたい、という方にお勧めの本です。
私の父親も収入は大きかったのですが浪費家で毎月の貯金というものを馬鹿にして全くしない人でした。生活費も最低限しか妻に渡さず自分で好きに使っていました。
晩年は、本当にお金に困って、みじめな生活をし、借金を残して死にました。
「私はたくさんの収入があるから貯金なんかする必要はない」という方、そんな夫を不幸にももってしまった方、老後が心配だから貯金が生き甲斐、という方に強くお勧めします。
ちなみに、私は最初就職してすぐから、老後の心配のための貯金を始めました。
そのお金は、無駄な自己啓発、バブル崩壊直後のマンション購入(後で半額になりました)、など、まったく資産にならずに消えてしまいました。
お金を貯めるには、「資産を築く」という前向きな理由で始めないと、ネガティブな理由で消えていきます。
それが若い時の自分に欠けていたことにも気づかせてくれました。